トルコの金融政策~粘り強くインフレ抑制姿勢継続

2018/01/19
  1. 政策金利の事実上の上限金利であるLLW金利は12.75%で据え置かれました。
  2. 中銀は、インフレ率の低下傾向が継続的に鮮明化するまで、引き締めスタンスを維持する意向です。
  3. 政府側からの口先介入は相変わらずで波乱含みながら、良好な景気実態が通貨リラには追い風です

インフレ率抑制への意欲を改めて強調

トルコ中央銀行(以下、中銀)は18日、金融政策委員会を開きました。政策金利の事実上の上限とされるLLW金利(Late Liquidity Window Interest Rate:金融機関に対する緊急的な貸出に適用する金利)は12.75%で据え置かれました。レポ金利も8.0%で据え置きでした。

声明文では、大きな変化はなかったものの、改めてインフレ抑制への意欲が示されました。インフレ率の一時的な下振れだけでなく、明確に低下方向が確認できる状況になるまで引き締めスタンスを続ける旨の記述でした。12月CPIは前年同月比+11.92%と、11月の同+12.98%から減速しましたが、コア指数は同+12.30%と、17年で最高のプラス幅となり、むしろインフレ基調が強まったことが重視されたと思われます。引き締めスタンスは、少なくとも年前半は続くと見込まれます。

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依然波乱含みも景気実態の良さは追い風

リラ相場は、度重なる政府側からの金融政策への口先介入や、12月の金融政策委員会での利上げ幅が不十分との見方から、昨年末にかけて大きく下落しました。

しかし、12月の金融政策委員会直前に政府高官が利上げに理解を示したことから、利上げへの低い評価を大方織り込んだ年明け後は戻り歩調となっています。政府との関係が改善したとは言いにくく、相場は依然波乱含みと言わざるを得ません。一方、トルコの景気実態は良好です。10月の失業率が10.3%と約2年ぶりの低水準となったほか、製造業PMI(購買担当者景気指数)が12月時点で、10カ月連続で好不況の境目とされる50を上回っています。これらは、インフレ沈静化が見えてくれば、リラにとって追い風になると期待されます。

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