目先ピーク 日柄調整へ

2024/03/08
  • 3万9000円~4万円程度の水準でもみ合う日柄調整
  • いまの相場はどこからでも買える、テーマは盛りだくさん
  • 地合いはよい、積極的に仕込みたい

3万9000円~4万円程度の水準でもみ合う日柄調整

日経平均が初めて4万円台をつけた今週月曜日にアップしたレポート「日経平均4万円のバリュエーション 年末4万4000円を予想」で示した見方を維持する。日経平均は、
1)4万円の大台に乗せたことで目標達成感が台頭
2)バリュエーション面でも予想PERが近年のレンジの上限に
3)テクニカル的にも過熱を示す指標が見られる
などのことから年初からの上昇もここで一服となるだろう。

グラフ1 日経平均の12ヶ月先予想EPSにもとづくPER

(出所:QUICKデータより筆者作成)

そうは言っても、買い遅れている投資家が多いことから押し目買い意欲は旺盛で、値幅での調整というより、3万9000円~4万円程度の水準でもみ合う日柄調整となるだろう。

 いまの相場はどこからでも買える、テーマは盛りだくさん

3月1日付のレポート「4万円まで指呼の間」でも指摘したが、循環物色がよく効いていて、相場の中身が非常に良いと感じる。日経平均が一服となるとバリュー株が買われる展開が続いている。昨日3月7日に日銀のマイナス金利解除の思惑で日経平均が急落してもTOPIXはわずかな下げにとどまった。銀行株など内需・バリュー株が買われて相場を支えた。

いまの相場はどこからでも買える。買いの切り口が豊富である。AIブームの需要で半導体株、東証の資本効率要請で低PBR株、日銀の政策変更で金利上昇メリット株、期末接近で高配当株。その他にも業界再編、値上げ力、賃上げ、などテーマがたくさんある。

地合いはよい、積極的に仕込みたい

非常にいい地合いである。押したところは積極的に仕込みたい。ただし、日経平均という指数については目先、上値が重い状況がしばらく続くだろう。指数プレーをする場合は機動的に対処したい。例えば、昨日3月7日のような場合、朝方の高い時に売って、レバレッジETFで1000円超下げたところを引け間際で買い戻す。まあ、こういう芸当は僕のようなプロにしかできないので、みなさんは真似されないように。

マネックス証券株式会社
広木隆「ストラテジーレポート」   マネックス証券株式会社
マネックス証券 チーフ・ストラテジストの広木隆が、個別銘柄まで踏込んだ実践的な株式投資戦略をご提供します。マーケットについてTwitterでもつぶやいています(@TakashiHiroki
・当社は、本レポートの内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、
 また保証するものではございません。
・記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、
 勧誘するものではございません。
・過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
・提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
・当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。
・投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
・本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに
 転用・複製・配布することはできません。

マネックス証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会

このページのトップへ