FOMC~今後の利上げ見通しは?

2017/02/02
  1. 景気認識は前回会合とほとんど変わっていませんが、家計、企業の景況感改善が指摘されました。
  2. 景気拡大に伴いインフレ率が上昇し、年末にかけて緩やかな利上げが実施されると想定されます。
  3. 3月時点の政治リスクの状況等を考慮すると、次回利上げは6月、年内は2回と予想しています。

年内には「デュアル・マンデート」をほぼ達成か

31-1日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれました。政策金利のFF金利の誘導水準は0.5-0.75%で据え置かれました。

委員会終了後に発表された声明文では、家計や企業の景況感改善、物価の下押し圧力後退が示され、景気認識が若干改善しているという印象がありました。「雇用最大化と物価安定」という委員会が負っている2つの任務(デュアル・マンデート)に照らすと、失業率は完全雇用とされている5%程度を下回り、前者はほぼ達成しています。また、PCE(個人消費支出)価格総合指数は前年同月比+1.6%(12月)と、目標の+2%に近付いています。同指数は、下押し圧力後退を受けて今後さらに目標に近づき、デュアル・マンデートは遅くとも年内には達成しそうです。

201702021

緩やかな利上げが続くとの見方を再確認か

次回の利上げ時期について、BloombergがFF金利の先物価格から算出している利上げ確率を見ると、0.75-1.0%への引き上げは6月、1.0-1.25%へが10月のFOMCがコンセンサス(50%を超えた時点)と見られます。年3回の利上げを指す1.25-1.5%は、年内は50%未満にとどまっています。

3月の確率も30%超ありますが、政治リスク(英国のEU離脱宣言等)の状況を考慮すると時期尚早で、経済見通しの発表や記者会見がある会合に限定すれば6月利上げが適当と思われます。また、アムンディでは今年の利上げは2回、6月と9月、12月いずれかの会合での実施を予想しています。

201702022

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