インドの金融政策~高額紙幣廃止の影響は?

2016/12/09
  1. 政策金利を6.25%に据え置きました。高額紙幣廃止の影響は不透明で、当面様子見する姿勢です。
  2. 当面は流動性の調整で対処する一方、消費減速が鮮明化すれば年明け後の利下げも有り得ます。
  3. 改革進展による中長期的な高成長傾向は変わらず、株価、ルピーの下落は長期化しないと思われます。

情報不足から様子見へ

RBI(インド準備銀行)の金融政策委員会は7日、政策金利であるレポ金利を6.25%に据え置きました。汚職、脱税の払拭を目的とした高額紙幣の廃止は、短期的な混乱は避けられないものの、経済全般への影響は不透明であり、当面様子見する姿勢です。

インフレはさらに安定の度合いを強めています。農産物価格の一部下落などを受け、10月CPIは前年同月比+4.2%とインフレ目標(+4%)に近づいています。RBIは足元のインフレ率低下を受けながらも、食品やエネルギー以外は底堅く、インフレ再燃に対する警戒も緩めていません。それでも、高額紙幣廃止で個人消費が減速し、さらなるインフレ率の低下が展望されれば、次回会合(17年2月7-8日)で利下げされる可能性も否定できません。

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国家の近代化を目指す措置は結果的には好影響

高額紙幣廃止が発表された11月8日から約2週間で、代表的株価指数であるセンセックス指数は6.6%、インドルピーの対ドル相場は3.7%、いずれも下落しました。ただし、11月下旬以降は持ち直しています。

経済指標では、サービス業の業況指数が急落するなど、一部の消費活動は影響を受けそうです。ただし、今回の措置は、国家の近代化を目指す一環として、不正に退蔵された現金をあぶり出そうとするものであり、モディ政権には結果的に好影響を与えると期待されます。景気が減速しても一時的で、基本的には改革の進展によって、中長期的には高成長を続ける見方は変わらず、株価、通貨の下落は長続きしないと思われます。

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