日経平均3日続落で再び33,000円割ったまま下降中…週明けどこまで下がる?~2023年9月22日版~

2023/09/22

 

年初来高値更新を射程圏にするまで上昇していたものの、再び日経平均株価が33,000円を割り、9/22前場時点も下落が止まらず下降しています。

年初来高値を目前ということもあり、悲観的な下落ではありませんが、一方で、勢いの乏しい上昇ということもあり、なかなかスッキリした展開にならず何とも言えない心境の人もいるでしょう。

こうなると、昨年の25,000~30,000円をほぼ横ばいに推移していた状態を、再び一段高い水準で繰り返すような展開も頭をよりぎます。

また、この続落により、勢いの乏しい上昇が完全になくなり、今度は下落方向に動く可能性も出てきました。そうなると、ここからどこまで下がるかも視野に入れておく必要があるでしょう。

では、ここから日本株市場はどのような展開が予測されるのでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/9/7~2023/9/21の日経平均株価と株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は先週とは違い、日経平均株価と株式市場全体が、”やや連動している週”でした。ただし、今週は祝日がありましたので、データ数が少ないことにはご注意ください。

週明け9/19は、小さいながらも上昇してきた先週の流れを、そのまま組み株トレンド指数は上昇傾向を示しました。しかし、日経平均株価は小幅下落し、続落の始まりになりました。

その後、9/20、9/21は日経平均株価と株トレンド指数は、ほぼ連動し下落傾向を示しました。厳密に言うと、9/20の株トレンド指数は天井指数が優位ですが、この水準では日経平均株価の動きと連動していると捉えて良いでしょう。

また、9/21は先週からの上昇の勢いが全くなくなったことを示すかのように、株トレンド指数の天井指数の水準が落ち込み、反対に低水準ではありますが下落傾向を示す底値指数が上昇してきました。

日経平均株価も、この日は1.37%の下落と、8/25の2.05%の下落以来の大きさの下落になりました。大幅下落ではありませんが、この小さな方向感を示すように、底値指数も連動したのでしょう。

このように今週は3日間と少ない日数のデータにはなりますが、先週からの上昇の勢いがいったんゼロになったと考えられます。

また、このような背景もありますので、日経平均株価を基準に相場分析する人と、私たちのように株トレンド指数を基準に分析する人では、あまり差異がなかったと考えられます。

しかし、難しいのは、ここからの展開や現状の分析でしょう。予測の話も入ってしまいますが、今週は今後の展開を考えるうえでは、この両者に差異がある週だとも考えられます。

なぜなら、日経平均株価だけを見ると続落し下降中に見えますが、株トレンド指数を見ると下降中の可能性も読み取れますが、”いったんトレンドがリセットされた”と読み取ることができるからです。

言い換えると、日経平均株価だけを見ると「下落に方向感」、株トレンド指数を見ると「中立な方向感」というように、分析が違ってきます。

あくまでも予測になってしまいますが、日経平均株価だけを見ると、次の展開は下落を予測するか「下げ止まってほしい」と願うことになるかと思います。

ですが、株トレンド指数を見ると、全指数の発生が低水準になっているので「現状の日本株市場のトレンドはなし=無風状態に等しい」と読み取ることができます。

もしくは、厳しめに見ると、やや底値指数が目立ちますので、やや下落する可能性があると読み取ることができます。

しかし、そこまで大きく下落に方向感が出ているわけではないので、あくまでも厳しめに見ると下落の可能性があるというだけで、ここで下げ止まる可能性が高いと読み取れるでしょう。

ただし、止まったとしても現時点でトレンドがリセットされただけなので、ここから上方向にも下方向にも方向感が出ることを考えることができます。

一方、日経平均株価だけを見ると、続落していることや、再び33,000円を割ったことから、印象として悲観的に予測してしまう恐れがあります。

そうなると「どこまで下がるのか?」「いつ下げ止まるのか?」など、不用意に悲観的になる可能性もあります。

しかしながら、実際は株トレンド指数を見ての通り、そのような悲観的な状況ではなく、いったん上昇の勢いがなくなり、トレンドがリセットされた状態が現状だと読み取ることができます。

そして、この予測や今週の動きから、先週ボックス圏を上抜けしようとしましたが、再びボックス圏の上値付近で跳ね返されたと判断できるでしょう。

こうなると、今後はこのボックス圏の水準がこのまま続くのか、それとも下の水準のボックス圏に移行するのかがポイントになるでしょう。

では、ここで直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。日経平均株価を基準に見ると、先週の上昇の勢いが止まり、ボックス圏の上値付近で跳ね返されていることが分かります。

また、33,000円を割ったことや続落の印象から考えると下落が強い印象もあるかもしれませんが、まだボックス圏の中心付近よりも上の水準であることが分かります。

株トレンド指数を基準に見ると、先週から続いた上昇の勢いが今週で止まっていることが分かります。

また、先々週にも日経平均株価が高値更新を狙うタイミングがありましたが、そのときよりも天井指数の発生が乏しいことが分かります。

先週の段階で予測した通り、やはり今回の上昇には勢いが不足していたので、日経平均株価の高値更新には届きにくい状態であったことが分かります。

このように期間を延ばして見ても、依然としてボックス圏特有の動きをしていることが読み取れます。一時的には上昇する場面も見られますが、あくまでもそれはボックス圏の中での話です。

大局的には、ボックス圏特有の方向感がない中で、小さく上昇をしたということでしょう。それをふまえると、引き続き、小さな上昇や下落を繰り返すことが予測されるでしょう。

また、上でもお伝えした通り、日経平均株価を基準に見て、ここからもこのボックス圏の水準を維持するのか、それとも8月頃の水準まで戻るのかがポイントになってくるでしょう。

もし、週明けも引続き32,000円を割ることなく、もしくは一時的に31,000円台になってもすぐに反発すれば、このままの水準を維持し、再び方向感なく推移するでしょう。

仮に上昇し、日経平均株価の高値更新が起きるような場合は、6月頃の天井指数の発生状況になると考えられます。それくらい勢いがないと、次に市場全体が上昇傾向に入るのは難しいのが現状です。

このような背景もありますので、引き続きボックス圏を推移していることを意識し、上下の方向感はあくまでも中立の立場を崩さないように見ていくのが良いでしょう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/9/21(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました(日経平均株価のみ9/22前場時点のデータも含まれています)。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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