日経平均続伸でようやく28,000円回復も勢いは弱く停滞中…週明けどうなる?~2023年4月14日版~

2023/04/14

 

日経平均株価が先週末から5日連続で上昇し、ようやく28,000円を回復しました。

ただ、まだ勢いは弱くすっきり上昇しているような状況ではないこともあり、再び28,000円を割ってしまうのではないかと心配な人はいますか?

反対に、勢いは弱いものの、5日続伸ということもあり、これが上昇の足がかりとなり、ここからの上昇を期待している人はいますか?

先週急落というほどの下落ではないものの、少しずつ上昇してきた日経平均株価が下落し、28,000円を再び割り、先行き不透明な状態に陥りました。

しかし、4/6の下落を直近の底値にして、再び上昇を開始し、1週間ぶりに28,000円を回復しています。このように、今週は上昇傾向にあるものの、まだ方向感が難しい展開が続いています。

そのようなこともあり、ここから株式市場がどのように動くか、気になる方も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/3/31~2023/4/13の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、年間でも珍しいほど、日経平均株価と株式市場全体が、先週と違って”連動している週”でした。

これまで、必ずと言って良いほど「ほぼ連動」などのように、「ほぼ」と入れていましたが、今週に限っては、完全に連動と言っても間違いではないほどの連動性が見れました。

そのようなこともあり、今週は日経平均株価を基準に相場分析する人も、私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する人も、ほとんど違いはなかったでしょう。

強いて挙げるならば、先週の相場状況をどのように読み取っていたかで、多少違いが出たかもしれないという程度でしょう。

先週4/5に起きた日経平均株価の28,000円割れは、株式市場の急転ではなく、あくまでも前日までの上昇の勢いがなくなったことで発生したものでした。

上のグラフの株トレンド指数を見ても、4/5はどの指数も発生が小さく、ほぼ無風状態になったと読み取れます。

それを考慮すると、株トレンド指数を基準に相場分析している私たちにとっては、今週の日経平均株価の続伸は、新しいトレンドが発生してきている可能性があると把握することができます。

一方、日経平均株価を基準に相場分析している人にとっては、もし28,000円割れの印象が強く残っていると、今週の続伸は、不安を抱えながらのものだったかもしれません。

特に、ここまで連日上昇するのは、年間でも珍しいことですので、余計に「また、下がるのでは?」という気持ちがありつつ、上昇を願う状態だったでしょう。

もちろん、これは強いて言うならの話ですので、こういった状況に陥った方は少ないと考えます。

しかし、この説明の通り、先週はいったん株式市場のトレンドがなくなり、どちらに方向感が出るか分からない状態でしたが、今週に入り、上昇方向に方向感を出そうとしている動きがあると読み取れます。

まだ、今週だけの話ですので、ここから上昇に方向感が出るとは言えませんが、再び株式市場が、どちらの方向かに動き出そうとしていることは読み取れます。

そういった意味では、先週もお伝えした通り、今週はゼロベースに戻ったトレンドから、どちらに動こうとしているのか様子見するのが良い週だったと言えるでしょう。

日経平均株価が続伸しているので、この結果を見て「チャンスを逃した」と思う人もいるかもしれません。

ですが、それはあくまでも結果的にそう見えるだけであり、この続伸は株価変動が大きくても1%程度のとても小さなものが起きています。

続伸の最初と終わりで見ても、約2.5%の上昇にとどまっています。この点も考慮すると、無理にトレードチャンスを探し実売買しても、利益を狙うのがとても難しい週だったと考えられます。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。

日経平均株価を基準に見ると、先週末からの続伸で、わずかに足らないものの、ほぼ直近の下落前水準まで回復してきています。

また、この回復傾向の動きにより、3月中旬を除いた1月下旬~3月中旬のボックス圏よりも、一段高い水準のボックス圏に推移してきていることが分かります。

そうなると、ここからは、4/4を上値、4/6を下値にしたボックス圏の水準を保てるかが、今後のポイントになってくるでしょう。

一方、株トレンド指数を見ると、日経平均株価は上下しながらボックス圏の水準を変動しているものの、2月中旬から発生した短期的な上昇トレンドを除いて、それほどトレンドが発生していないことが分かります。

先週末からの日経平均株価の続伸に伴い、上昇が勢いが出てきているようにも見えますが、株トレンド指数を見る限り、そこまでの勢いがないことが分かります。

この点を考慮すると、ここからどちらかに方向感が出るよりは、引き続き上下しながらボックス圏を推移しそうだと考えられます。

まとめると、先週の無風状態は脱したものの、やはりまだトレンドの発生状況が低く、株式市場を牽引するようなトレンドが発生していないことが分かります。

今のところは、やや上昇への方向感が出てきているようにも見えますが、もし本当に方向感がでる場合は、日経平均株価であれば、直近の高値4/4の28,287円を上抜けするかがポイントでしょう。

また、株トレンド指数であれば、上昇傾向を示す天井指数が、最低でも2月中旬~3月上旬のような水準に動きだす気配がないと、上昇に方向感が出ているとは判断できないでしょう。

先週よりは良い状況ですが、まだ方向感が乏しい難しい状況が続いています。そういったことをふまえると、もう少々様子見の期間が続くかもしれません。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/4/13(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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