コナカ<7494>先月上旬に年初来高値を更新するも、そこから大きく上下し方向感が定まらないまま推移中…権利確定で株価どうなる?
3月末日に優待権利確定したコナカ<7494>。人気の優待銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、権利確定日前後に株価が変動しやすい傾向があります。
同社は昨年後半より短期的な下落に転じ低迷していましたが、今年に入り上昇し3月には年初来高値を更新しました。しかし、その後は方向感が定まらず、やや大きく上下に変動しています。
そのよう中、同社は先月末に権利確定日を迎えましたが、権利確定日を抜けこれから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
コナカ<7494>の権利確定前後の株価動向は?
では、権利日前後10日間(3月下旬~4月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が14回見られます。 この数字を見る限り、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて4回見られます。対して、5%以内の変動は12回見れられます。
また、上昇時と下落時を比較すると、上昇時は、小幅に変動するときもあれば、20%程度変動するときもあり、値動きに傾向がないと考えられます。
下落時は、5%程度の変動も含めると14回中8回が該当するので5%以上の下落になる確率が比較的高いと読み取れます。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に全体として、やや下落傾向があるうえ、5~10%の下落を想定しておいたほうが良いでしょう。
もし、上昇する場合は、小幅にとどまるか、値動きが荒くなることがあるので、つかみにくい展開が予測されます。
では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移する可能性があるのでしょうか?
コナカ<7494>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.62%~7.38%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は7.38%、下落幅は4.62%と考えられます。現在の株価 (3/16終値355円)で計算すると「339円~381円」の範囲で変動すると考えられるでしょう。
上昇の変動幅目安に到達した場合は、3月上旬につけた年初来高値を更新します。ただし、直近の株価の動向やこれまでの傾向をふまえると、上値が重たいことが想定されます。
それに反して、一気に上昇する可能性もデータ分析から読み取れますが、確率が低い話ですので、厳し目に見ておくのが良いでしょう。
反対に、下落の変動幅目安に到達した場合は、株価の下位に推移している75日・200日移動平均線を下抜けし、年初につけた年初来安値を更新する可能性も出てきます。
下落時は5~10%の下落になる傾向があるので、こうなると、そのまま低調な推移が続き、軟調に推移することが予測されます。
このように同社は、この時期に全体としてやや下落傾向があるうえ、上昇時よりも下落時は、安定的に下落幅が大きくなる傾向があるので、上値が重たい展開が続くと考えられます。
先月上旬に年初来高値を更新するなど、先月までは好調に推移してきましたが、ここからは上値が重たく、展開が変わることを想定して見ていくのが良いでしょう。
また、直近の動向を見る限り、まだ方向感が定まっていないので、ここで無理に売買せず、方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/4/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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