日経平均再び28,000円割れし軟調に推移中…週明けどうなる?~2022年11月18日版~

2022/11/18

 

日経平均株価が、再び28,000円を割ってしまい、週明けの株価が気になる人はいますか?

反対に、ここは「調整局面」だと考え、週明けの上昇を期待している人はいますか?

日本株は、先週末に日経平均株価が約3%上昇したこともあり、9月以来28,000円に到達しました。

しかし、今週に入り、日経平均株価は軟調に推移し、ほぼ横ばいになり、そのまま28,000円を割り、再び27,000円台に戻りました。

まだ、28,000円は射程圏ではありますが、先週末が直近では比較的大きく上昇したこともあり、ここから日本株がどのように推移するか気になる人も多いかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは11/4~11/17の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が”やや連動”している状態でした。

ただし、株トレンド指数を基準に相場分析している私たちは、そのように考えられますが、日経平均株価を基準に相場分析している投資家にとっては、そう判断するのが難しい週でした。

なぜなら、今週の日経平均株価は、先週末の上昇からほぼ横ばい状態で推移していたからです。

日経平均株価を基準に相場分析する彼らにとっては、株式市場は上にも下にも行こうとせず、この推移の通り、パッとせず横ばいと受け止めた可能性が高いでしょう。

しかし、株トレンド指数を見ると、全く状況が違います。大まかに見ると、ポイントは以下の2点です。

・先週に続き、天井指数発生している
・先週に続き、空売り指数が上昇にブレーキをかけている

ポイントの1点目の通り、天井指数がまだ発生しています。日経平均株価は、ほぼ変動がない横ばい状態ですが、株式市場全体は、上方向に動こうとしていることが、ここから分かります。

また、ポイントの2点目の通り、上昇のブレーキとなる空売り指数が、天井指数を上回るなど、まだブレーキをかけています。

上昇のブレーキをかけていると表現すると、ネガティブ情報に見えるかもしれませんが、直近のように株式市場全体が上昇方向に動こうとしているときは、これはポジティブ情報です。

過去の上昇時を見ると、上昇時の初動は天井指数と空売り指数が同水準になり、その後中盤に入ると、天井指数が一気に上がり、終盤になると初動のように戻り、そのまま失速していく傾向があります。

今週は、その初動とも言える動きをしています。もちろん、ダマシの可能性も否めませんが、現状の動きを見る限り、週明けから上昇に向けて動き出すか、もしくは今週のように、再び上昇の準備をする可能性があるでしょう。

このように、株トレンド指数をもとに相場分析すると、日経平均株価は横ばい状態ですが、「株式市場全体は、ここからの上昇の準備をしている」と読み取ることができます。

しかし、日経平均株価を基準に分析している彼らは、このようなことを読み取るのは難しいでしょう。

小幅に横ばいしていますので、感覚的に「調整局面ではないか?」と考えたり、「先週末の上昇で失速したのでは?」と、精度のあまり高くない分析にとどまったことでしょう。

それに対して、私たちは、現状をこのように詳しく分析していますので、現状の相場を捉え方が全く違うといっても言い過ぎではないかもしれません。

現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場も、日経平均株価を基準に見ると、先週に続きやや上昇してきていると読み取れます。

そして、こちらも同じように、先週よりもやや高い位置で日経平均株価が推移してきています。これで、4週連続で少しずつ上昇してきています。

28,000円を割ってはいるものの、先週よりも高い位置を推移していますので、常に射程圏にいる状況です。ここからも、徐々に株式市場が上昇してきていることが読み取れるでしょう。

なお、株トレンド指数見ても状況が変わってきていることが分かります。

天井指数や空売り指数の発生状況が、この2ヶ月間の中で、最も大きい水準に到達しています。天井指数だけを見ると、日経平均株価が29,000円に到達した8月中旬の水準まできています。

ただし、そのときと違うこともあります。それが空売り指数の発生状況です。8月中旬の上昇時よりも、今週のほうが空売り指数が、とても大きな水準まで上昇しています。

直近で、同じ水準まで上昇した時期を見ると、今年の3月まで遡ります。しかし、このときは、株式市場がイレギュラーな状況でした。

通常の上昇時に同水準まで上昇したときを見ると、菅前内閣の終盤に発生した昨年9月の上昇トレンドのときに遡ります。

ダマシの可能性もありますが、天井指数と空売り指数の発生状況をふまえると、このときと同じような上昇トレンドが発生してもおかしくない状況にきているかもしれません。

週明けも、上昇前の準備期間が続く可能性もあり、そのまま失速するダマシもあるものの、早ければ週明けにも上昇を開始するかもしれません。

なお、1点だけ注意があります。それは”まだボックス圏を抜けていない”ことです。

日経平均株価を基準に見ると、まだボックス圏を抜けていません。もし、ここから上昇しても、ボックス圏の上値を抜けることなく、これまでのように、再び跳ね返されることもあります。

ですので、上昇への期待はしつつも、ボックス圏の上値で跳ね返されることも想定しながら、週明けの動向を見ていくと良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/11/17(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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