川崎汽船<9107>年初来安値更新から上昇するも小幅にとどまり2,200円前後を方向感なく軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?

2022/11/05

 

11/4に第2四半期決算発表を迎えた川崎汽船<9107>。昨年の年初は600円付近を推移していましたが、そこから大きく上昇を続け、今年6/3には年初来高値を更新し3,697円まで上昇しています。

しかし、その後は7月に2,400円台まで下落し、再び8月に3,400円台を回復しましたが、そこから再度失速し9/30には年初来安値を更新し2,018円まで下落しました。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

川崎汽船<9107>の第2四半期決算前後の株価動向は?


同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

シナジスタ:川崎汽船<9107>の第2四半期決算前後の株価動向

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、この時期は上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて11回あります。ほぼ10%の変動も含めると12回あります。ただし、上昇時と下落時では、やや下落時のほうが10%以上の変動が多い動きがあります。

対して、5%以内の変動は、6回見られます。なお、10%以上の変動の中には、20%以上の変動が3回見られます。

これらを考慮すると、同社の株価はこの時期に、上下のどちらに動くか分からないうえ、比較的大きく上下に変動する可能性が高いと読み取れます。

特に、上昇時よりも下落時のほうが、上昇時に比べて大きく変動する確率が高いので、直近の動向が下落方向に向かっているときは、10%以上の下落を想定しておくと良いかもしれません。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

川崎汽船<9107>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:2,673円
下値目安:2,178円

※10/25終値2,458円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.7%、下落幅は約11.3%と考えられます。よって、上値は「2,673円」、下値は「2,178円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、現在、株価の上位にある200日移動平均線手前に到達します。そうなると、直近の低迷を抜け出すと考えられます。

ただし、あくまでも直近の低迷を抜け出すにとどまり、しばらく同価格帯付近での推移が続くと考えられるでしょう。

今後、もし上昇するとしたら、現在最下位にある25日移動平均線が、75日・200日移動平均線を上抜けするときでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、引き続き現在の価格帯付近での推移になると考えられます。

そうなると、直近も株価が25日移動平均線を、わずかに下抜けしているところに、75日移動平均線が下方向に変化してくることが想定されます。

もし、そのまま右肩下がりに変化した75日移動平均線が25日移動平均線を下抜けするようなことがあれば、下落トレンドに転換するでしょう。

このように同社は、どちらの方向に株価が動いても、直近の低迷を完全には抜け出せない状況にあります。しかも、もし下落方向に推移することがあれば、さらに低迷し、下落トレンドに突入するでしょう。

また、これまでの傾向を見ても、下落時は10%以上下落する可能性が高く、直近の動向もふまえると、下落リスクが高いように読み取れます。

2021年から順調に上昇を続け、大きく上下しながらも、長期的に見れば上昇を維持し続けてきました。しかし、ここにきて、少々トレンドが変わりつつあります。

ここから低迷や難しい展開が予測されますので、ここでは無理に売買することなく、様子見するのが良いでしょう。

特に、下落トレンドに転換する可能性があるので、ここでの方向感の見極めは重要です。仮に上昇しても、上値が重たい状況ですので、安易に売買せず、慎重に動向を見ていきましょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2022/11/2時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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