日本電産<6594>年始の年初来高値更新から急降下し、直近の下落傾向の中、年初来安値を更新し下落中…決算発表で株価どうなる?
4/21に本決算発表を迎える日本電産<6594>。年始早々年初来高値13,840円をつけましたが、その後、急降下し、1月下旬に1万円割れまで下落しました。
直近2年間は高値圏を推移してきましたが、ここにきて下落基調に入り、株価も25日移動平均線を下回りつつ、年初来安値を更新するなど不安な展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電産<6594>の本決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(4月中旬~5月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が15回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の上昇が8回見られます。その中の4回は15%以上の上昇が見られます。反対に下落時は、2021年に10%以上の下落がありましたが、それ以外は小幅な下落にとどまっています。
これを考慮すると、同社の株価はこの時期に、比較的大きく上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
ただし、2021年に10%以上の下落があったことをふまえると、まだ1度だけではありますが、大きく下落する可能性も否めません。
つまり、楽観的に上昇傾向を期待してしまうと、万が一下落リスクに当たる可能性もありますので、上昇を期待しつつも、リスク管理も忘れないようにするのが良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電産<6594>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:9,671円
下値目安:8,392円
※4/11終値8,834円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約9.5%、下落幅は約5.0%と考えられます。よって、上値は「9,671円」、下値は「8,392円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、節目となる10,000円の手前まで到達します。そこからさらに上昇することを期待したいところですが、上昇の勢いが増すきっかけとまではいかないでしょう。
むしろ、この上昇により直近の下落傾向がいったん落ち着き、そこからどのような展開になるか、注意しながら今後の動向を見ていく必要があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近につけた年初来安値を更新することになります。そうなると、直近の下落傾向が続くと考えられるでしょう。
直近2年間は12,000円前後の高値圏を推移していたので、ここを一時的な下落と捉え、反発を期待したいところですが、そのような展開は少々厳しいかもしれません。
むしろ、年初来安値を更新することで、不安感が高まるので、悲観的になる可能性があります。そうなると、株価が25日移動平均線を上抜けするまで、さらなる下落への不安が続くことになるでしょう。
このように同社は、これまで高値圏を推移してきましたが、今年に入り一段下落し、下落傾向に入っています。そのような中、決算発表前後で、仮に下落方向に動く場合、さらに下落が加速する可能性があります。
上昇しても上値が重たく、10%以上の上昇を見せるようなときの展開を望むことは難しいでしょう。
そういった意味では、傾向をふまえて楽観的に上昇を期待するのではなく、一段低いところを推移することを想定して投資判断をしたほうが良いかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/4/15時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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