神戸物産<3038>昨年9月の上場来高値更新から下落するも超長期的には高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
3/14に第1四半期決算発表を迎える神戸物産<3038>。昨年9月に上場来高値更新後、すぐに下落し、その後は大きく上下を繰り返しています。
しかし、超長期的には、上昇トレンドの高値圏を維持しています。その中で、直近は比較的大きな上下の動きをしながら、緩やかに上昇し、これから更に上昇しようとしているように見受けられます。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
神戸物産<3038>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間 (3月中旬~4月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2008年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が4回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向が強いと読み取れます。
変動幅を見ると、10%以上もしくは、ほぼ10%の変動は上昇時の3回のみです。それ以外は、上下ともに、大きくても7~8%程度にとどまっています。
この状況をふまえると、同社はこの時期に上昇しやすい傾向はあるものの、それほど大きな上昇にはならない可能性が高いと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
神戸物産<3038>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,270円
下値目安:3,750円
※3/4終値3,975円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.4%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「4,270円」、下値は「3,750円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近では1月以来の4,000円台に到達します。そうなると、直近の上下しながら上昇するトレンドに勢いが付き、端的な上昇トレンドが発生すると考えられるでしょう。
ただし、前述のとおり、直近も上昇しているものの、比較的株価が上下に大きく変動しながら上昇しています。それをふまえると、1ヶ月単位などではなく、週単位などの短い期間で売買するには注意が必要でしょう。
上昇トレンドの中での短期売買ですので良さそうに見えますが、タイミングを間違えると不用意なリスクを抱えることになります。よって、この場合は、楽観することなく慎重にタイミングを見極める必要があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線付近に到達します。その場合は、直近の短期的な上昇トレンドが終了し、トレンドが転換することが想定されるでしょう。
大きく下落する可能性は低いものの、そのまま軟調に推移すると考えられますので、再上昇するには時間を要することになるでしょう。
このように同社は、短期的なトレンドで見ると、ちょうど分岐点にいるような状況です。この決算発表後に、上値と下値のどちらの目安方向に動くかで、その後の展開が対照的に変わるでしょう。
直近の株価が上昇する中で、比較的大きく変動しているので、上手くその変動幅を利用して利益を狙いたいところかもしれません。
しかし、分岐点にいることをふまえると、ここでムリに売買することなく、方向感が定まってから売買のタイミングを見極めても良いかもしれません。
目の前のチャンスを逃すような気持ちになってしまうかもしれませんが、不用意な動きで、これまで蓄積した利益を失うことのほうが、総合的に見て痛手になりがちです。
よって、ここはどちらに株価が動くを予測することをできるだけ控え、方向感が定まるまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/3/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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