伊藤忠商事<8001>4月の年初来高値更新から反落し、ボックス圏を推移し方向感がないまま3,000円台前半を推移中…決算発表で株価どうなる?
11/5に第2四半期決算発表を迎える伊藤忠商事<8001>。4月には年初来高値を更新したものの、そこから反落し、現在は3,000円台前半に位置しています。
また、4月以降は、目立った方向感がなく、上昇しては下落し、下落しては上昇するなど、ボックス圏の推移を続け、どちらに株価が動くか分からない状況を継続しています。
そのような中、第2四半期決算を迎える同社ですが、 決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月中旬~11月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動が上下合わせて8回あります。中でも、下落時は15%以上が4回見られ、下落時は大幅下落する傾向が見られます。
ただし、2009年以降は、そのような大きな下落が見られていません。これを考慮すると、大幅下落に注意しなければならないものの、この約10年で傾向に変化が出てきた可能性もあるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,528円
下値目安:2,884円
※10/20終値3,330円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.9%、下落幅は約13.4%と考えられます。よって、上値は「3,528円」、下値は「2,884円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、4/1につけた年初来高値3,656円には届きませんが、直近の動向の中では、 25日、75日移動平均線よりも大きく上に位置することになります。
ただし、直近の動向を見る限り、大きな上昇後は、反落する動きが何度も見られます。それをふまえると、中期的な上昇は期待できるものの、短期的には一進一退が続くでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、年初来安値を更新します。そうなると、しばらく低迷が続くと考えられるでしょう。
また、そうなると、中期的な下落トレンドに入る可能性もあります。もし下落が続くようなことがあれば、トレンドが下落方向へ向かっていることを意識すると良いでしょう。
このように同社は、中期的に見て分岐点にいると考えられます。もし、上昇しても、短期的には反落があると考えられるので、あくまでも中期的に上昇の可能性があると捉えたほうが良いでしょう。
反対に下落する場合は、そのまま下落トレンドに入る可能性があるので、反発を想定するのではなく、中期的に下落していく可能性があると考えたほうが良いでしょう。
そういった意味では、まだ方向感が定まらず、どちらに動くか分からない難しいときだと考えられます。よって、このようなときは、ムリに売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/11/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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