ANA HD<9202>まだ低迷から脱却できずも上下を繰り返しながら2,700円前後まで、徐々に上昇中…決算発表で株価どうなる?
10/29に第2四半期決算発表を迎えるANAホールディングス<9202>。依然として、コロナ・ショック後の低迷からいまだ脱却できていない状況ですが、上下を繰り返しながら、徐々に上昇してきています。
非常に緩やかに上昇する75日移動平均線を25日移動平均線が、短期的に上抜け下抜けを繰り返し、株価も2,700円前後まで上昇してきました。
そのような中、第2四半期決算を迎える同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月中旬~11月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%付近からそれ以上の変動が、上下合わせて9回見られます。5%以内の変動は8回見られます。
これを考慮すると、上下ともに、大きく動くときと、小幅に動くときに差があることが読み取れます。全体としては、やや上昇傾向があるものの、そのときになってみないと、どう動くか分からない難しさがあるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,922円
下値目安:2,570円
※10/15終値2,725円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.2%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「2,922円」、下値は「2,570円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合、10/4につけた年初来高値2,974円には及びませんが、75日移動平均線より大きく上に位置します。
それにより、大きな上昇ではないものの、今後長期的に上昇していくことに期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けします。ただし、これまでも短期的な銃げを繰り返していることから、続落などがなければ、一定期間後に反発すると考えられるでしょう。
このように同社は、これまでの傾向を見る限り、やや上昇傾向があるものの、変動幅をふくめ、そのときになってみないと分からないという印象です。
また、直近の動きとこれまでの傾向をふまえると、これから上昇も期待できることから、短期売買よりも、中長期の売買のうほうが適しているかもしれません。
もちろん、上下の動きが大きいので、そこを狙うことも可能です。しかし、あまりそこに合わせると、目の前の株価に翻弄され、思わぬ損失を抱えてしまうでしょう。
そういった意味でも、少し期間を長く見て、投資の判断をするのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/10/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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