アムンディ・ヨーロッパ通信~離脱交渉遅れの影響がじわり-英ポンド相場

2020/07/04

 

コロナ禍で大幅に遅れ

英国とEU(欧州連合)は、英国のEU離脱後の新しい通商協定の集中協議を開始しました。9月頃には合意を得て、移行期間である年内には準備を完了させることを目指しています。交渉は3月に始まっていましたが、コロナ禍でテレビ会議が中心であり、実際には両者ともコロナ対策で忙殺され、実質的に大幅に遅れた状態でした。今週の協議では目立った進展がなく、来週以降に持ち越されました。

市場は不安くすぶる

一方で英国は、EUとの交渉完了を前提に諸外国とFTA(自由貿易協定)等の交渉を進めています。しかし、EUと新通商協定が締結されない場合、諸外国との通商協定を発効させることができません。発効させたければ、EUから「合意なき離脱」しなければなりません。為替市場では英ポンドが対ユーロで相対的に弱くなっています。欧州企業の一部が年内の交渉未了を前提にした経営を指向するなど、離脱交渉の先行きに対する不透明感が、市場心理にじわりと影響している模様です。

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