アムンディ・ヨーロッパ通信~若年層調査から見える欧州統合の未来

2019/05/24

若者も環境には敏感

先月、EU委員会が「より強く、統合された欧州を築くための方策-若者の視点」と題する調査報告を発表しました。これは、15~30歳の若年層を対象に、EUの優先課題は何かを問うたものです。その結果は右図のとおりで、トップは環境の保護で、以下、貧困・不平等の撲滅、教育環境の改善などと続きました。欧州の環境問題への取り組みの積極さは、若年層にも浸透していることが分かります。域内での人的交流に前向きな傾向も見られ、これらの優先課題の、EU全体で取り組むことの重要性が十分認識されています。

「欧州」への帰属意識は強まる?

若年層のうち、25歳以下はEU発足(1993年月)後、さらに20歳以下は統一通貨ユーロの導入(1999年)後に生まれた人たちです。若年層の、地域としての「欧州」に対する帰属意識は、中高年層と比較して強いのではないかと推察されます。各国重視か全体重視かで、EU懐疑派や親EUなどと政治勢力が分かれていますが、それはあくまでもEU強化の方途の違いであって、EU離脱まで指向する動きは、長期的には弱まっていくのではないかと思われます。

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