「床に刺さるナイフ」を抜くのはいつなのか?

2017/04/14

今週の国内株市場ですが、前週からの軟調な流れに抗えず下落基調が続いています。日経平均は年初来安値を更新、4月13日(木)の取引も18,391円でスタートし、節目の18,500円を割り込んでいます。

 

3月21日(火)を境に下落トレンドに入っている格好ですが、そのきっかけは米トランプ政権の躓きに端を発します。いわゆるオバマケアの代替法案の決議を巡って議会との調整が難航したことで、同政権の政策実行能力に対する期待が不安に変わりつつある中で、シリアや北朝鮮などの地政学的リスクが台頭してきました。週末にはオプション・mini先物取引のSQ日や海外市場の休場などを控えていることもあって、思惑やポジション整理の動きも下げ足を早めさせる格好になっています。

 

相場格言に、「落ちてくるナイフに手を出すな」というものがあります。この言葉には「床に刺さってから拾え」という続きがあり、下げの途中ではなく、底打ちを確認してから投資すべきという意味ですが、現在の相場はナイフが落ちている最中と言えます。床に刺さったナイフを抜くタイミングがいつになるのかが今後のポイントです。

 

足元の日経平均18,000円台の半ばという水準は、昨年11月に始まったトランプ相場の上昇が一旦落ち着いてしばらくもみ合いが続いた11月下旬から12月上旬の水準であるほか、東証1部の騰落レシオ(25日)も、12日(水)時点で約76%と、昨年8月以来の70%台まで低下しています。これから国内企業の決算発表が本格化しますが、企業の業績見通しが堅調であれば値頃感が出始めてもおかしくないので、徐々に下げ止まりを確認するような動きが見られる可能性があります。

 

ただし、ここに来てトランプ大統領の「強すぎるドル」発言も加わってきました。来週には日米経済対話が予定されており、今後、地政学的リスクが落ち着いたとしても、米国の保護主義的な姿勢や為替の円安期待が後退しかねない材料が出てきたことは少し厄介かもしれません。中期的には手掛けづらく、短期的な思惑や材料に反応しやすい展開がしばらく続きそうです。

 

 

 

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