ユーロ圏の12月景況感について

2017/12/20
  1. 12月のIFO指数は前月比-0.4ポイント。足元は好調も、先行きに対する期待がやや後退しました。
  2. ユーロ圏PMIは世界同時的な景気拡大を受け、製造業が堅調。サービス業との差が拡大しました。
  3. ECBは性急な金融緩和縮小に慎重で、景気刺激的な環境下で景況感は改善、ユーロに追い風です

IFOとPMIで異なる動き

12月のユーロ圏景況感指標は好調な情勢が続きましたが、ややバラつきも見られました。19日、独調査機関CESIfoが発表した12月のドイツ企業景況感指数(IFO指数)は、前月比-0.4ポイントの117.2でした。現況指数の同+0.9ポイントに対し、期待指数が-1.5ポイントで、足元の好調さに対して、先行きの景気に対する期待がやや後退しました。

一方、ユーロ圏PMIは製造業の上昇が続き、前月比+0.5ポイントの60.6と、過去最高水準を更新しました。一方、サービス業は前月比+0.3ポイントの56.5で年初来最高となりましたが、製造業との差が拡大しています。製造業は世界同時的な景気拡大で貿易が好調なことが背景になっているのに対し、サービス業は好調ながらも内需に根差しており、勢いの違いが示された形です。

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好調な景気がユーロを支援

ユーロ・ドル相場は、金融緩和縮小が好感されて9月に一時1ユーロ1.20ドル台を付けましが、10月以降は1.15~1.20ドルを上下、対円相場は130円台前半でもみ合っています。

ECB(欧州中央銀行)が性急な金融緩和縮小に慎重で、金利上昇期待によるユーロ上昇は現時点では限定的です。それでも、景況感指標の動きから、ユーロ圏の景気は18年も堅調と予想され、金利上昇観測が徐々に醸成され、ユーロは次第に下値を切り上げると期待されます。

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