中国株は下げ止まったのか?

2015/07/10

今週の国内株市場ですが、軟調な動きが続いています。国民投票を経たギリシャ問題が未だに不透明感を漂わせていることや、中国株市場の急落などがリスクオフムードにつながっているようです。中国株の下落については、以前より警戒が必要と触れてきましたが、ここに来て強く意識されている格好です。リスク警戒で積極的な買いを入れにくい中、週末のオプション・mini先物のSQを控えた思惑的な動きも相場の動きを荒っぽくしている面もありそうです。

「これまでの中国株市場はバブルを指摘する声が多い中で急上昇してきたのだから、急落するのもの当然で、いずれ市場は落ち着く」という見方があるものの、ファンダメンタルズを無視して株価が上昇してきたのに、いざ株価が下落し始めると、株価下落そのものがファンダメンタルズに与える影響が懸念され始めているというムードになっています。

その懸念ムードは、中国株の下落と一連の当局の対応によってここ2週間のあいだに醸し出されて来ました。利下げの実施や、取引所手数料の値下げ発表、地方の年金運用に株式を認める方針の発表、中国の大手証券に対して共同でETFを購入する指示を出したり、直近で予定されていたIPOを制限したり、ついには、4割近い銘柄を売買停止にするなど、なりふり構わぬ株価対策を打ち出しているのに株価が下げ止まらず、「当局がコントロールしきれていない」ことに対する不安が現れていると言えます。

7月9日(木)の取引では、上海総合指数が大幅続落でスタートしたものの、プラス圏に切り返したことで日経平均も下げ幅を縮小する動きを見せる場面がありました。このまま中国株が下げ止まれば良いのですが、上場銘柄の多くが売買停止という状況での下げ止まりですから、売買再開時への警戒は燻って来ますし、また、株価の反発はどこまでなのかについても、ここまで株価対策を打った直後ですから、牽引役となる買い材料が明確にならないと限定的になってしまう可能性もあります。ですので、株価急落の影響を見極めつつ、落ち着きどころを探る展開がメインシナリオになりそうです。

 

 

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楽天証券経済研究所 土信田 雅之が、マクロの視点で国内外の市況を解説。着目すべきチャートの動きや経済イベントなど、さまざまな観点からマーケットを分析いたします。
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