東京海上<8766>高値更新後の年初来安値更新から順調に回復し、直近も好調に推移中…決算発表で株価どうなる?
5/19に本決算発表を迎える東京海上ホールディングス<8766>。3月上旬に年初来高値更新後急落しましたが、その後は順調に回復しています。
それに伴い、右肩下がりであった25日移動平均線も右肩上がりに変化し、まもなく75日移動平均線を上抜けする目前まで来ています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の本決算前後の株価動向は?
同社の決算を挟んだ1ヶ月間(5月初旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向13回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回あります。それに対して、5%以内の変動は上下合わせて13回あります。ほぼ5%のものも含めると14回あります。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として下落傾向があるうえ、大幅変動まではいかないものの、中程度の変動をしやすい傾向があると考えられるでしょう。
なお、下落時だけ見ると、10%以上が3回、5%前後が4回あります。13回の下落のうち、半数近くが、中程度以上の下落です。
これは各自のリスク許容度にもよりますが、5%前後の下落の許容が難しい方は、下落時に方向感が出たときは注意が必要でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,943円
下値目安:2595.5円
※5/2終値2737.5円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.5%、下落幅は約5.1%と考えられます。よって、上値は「2,943円」、下値は「2595.5円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達場合は、3月につけた年初来高値には届きませんが、再度更新が狙える水準まで上昇します。
そうなると、直近に右肩上がりに上昇してきている25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜けします。この動きにより短期的な上昇トレンドに入るでしょう。
ただし、過熱感が帯びてきた場合は、反落する恐れもあります。もし、このようなシナリオになっても上昇一辺倒には考えず、反落することを想定しながら、動向を見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、株価の下位にある各移動平均線、75日、25日、200日移動平均線を、一気に下抜けします。
3月上旬の年初来高値更新から、下旬に年初来安値を更新するようには下げませんが、それに準じる位置まで下げることとなります。
もし、そのような動きがあると、これまで順調に上昇してきた状態が一転し、下落トレンドが発生する可能性もあります。
特に、この時期は中程度の下落や、過去の最大幅で見ると、15%程度の下落も想定されます。
下落方向へ動く場合は、急落の動きを想定しながら、上記の目安を超えたら、10%の下落、15%の下落を想定するなど、段階的に目安を動かしていくのが良いでしょう。
もしくは、このような動きが出る前に、利益に状況に関係なく基準を設けて、手仕舞いするのも戦略です。
このように下落方向に動く場合は、難しい展開になることが予測されますので、事前に手仕舞い条件を決めておくのが良いでしょう。
このように同社は、これまで順調に株価が推移していますが、上下のどちらに動くかで、全くシナリオが変わります。
特に、この時期は全体的に下落傾向があるので、下落時のシナリオの想定や、手仕舞い条件の想定を念入りにしておくのが良いでしょう。
そういった意味では「シナリオの方向性が分かるまで様子見」するのか、「このような状態になったら、利益に状況に関係なく手仕舞い」など、ご自身のスタンスを事前に明確にしておくと良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/5/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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