りそな<8308>高値更新後に安値を更新するも、徐々に回復し、直近は方向感なく横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?
5/12に本決算発表を迎えたりそなホールディングス<8308>。昨年は500円前後を推移していましたが、後半から上昇を開始し、今年3/10には年初来高値794.9円をつけました。
しかし、そこから急落し年初来安値を更新しました。その後は、700円手前付近まで徐々に回復するも、方向感なく横ばいに推移しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
りそなホールディングス<8308>の本決算前後の株価動向は?
同社の決算を挟んだ1ヶ月間(5月初旬~5月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて9回あります。対して、5%以内の変動は上下合わせて6回あります。ほぼ5%のものを含めても7回です。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体としてやや上昇傾向があり、株価の変動がやや大きい傾向があると考えられます。
なお、上昇時のほうが小幅変動も見られますが、上下ともに比較的大きく変動しやすいと考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
りそなホールディングス<8308>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:730円
下値目安:618.3円
※5/1終値677.7円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.7%、下落幅は約8.7%と考えられます。よって、上値は「730円」、下値は「618.3円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、3/10に付けた年初来高値795円には届きませんが、この上昇で再度25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けするでしょう。
そうなると、短期的な上昇トレンドを迎え、4月以降の横ばいに推移が止まり、上方向に動き出すと考えられます。
ただし、3/10の高値更新後は、急落する動きが見られています。もし、上昇の動きが見られても、急落のリスクがあることは念頭においておきましょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、株価の下に位置する200日移動平均線付近まで下落します。
直近の動きを見ると、年初来高値更新後の急落時に、200日移動平均線を下抜けするものの、すぐに反発し上昇しました。
楽観的に見れば、200日移動平均線が抵抗線になっているようにも見えますが、上下が激しいだけに実際の売買では不安が大きくなる場面かもしれません。
特に、この時期は下落時は大きく下落する傾向も見られますので、下落に加速がつくようなことを想定しながら、見ていくと良いでしょう。
このように同社は、ここから上下のどちらに方向感が出るかで、大きく展開が変わることが想定されます。上昇すれば、直近のボックス圏を上抜けし、そのまま上昇する可能性があります。
一方、下落する場合は、全く違い、年初来安値更新や、そこから急反発など、動きが捉えにくい展開の可能性があります。
しかしながら、いずれの場合も、まだ方向感が出ていないので、どちらの展開になるか予測がつきません。そういった意味では、ここは無理に売買することなく、方向感が出るまで、じっくり待つのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/5/11時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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