日経平均…方向感なく上下に変動し再び27,000円台回復…週明けはどうなる?~2022年10月14日版~

2022/10/14

 

いったい日本株は、上昇と下落のどちらにいこうとしているのか…方向感がつかめず、困っている人はいますか?

今週も、日経平均株価が約700円下落したと思ったら…週末金曜日の前場時点で約800円上昇するなど、日本株全体が、上昇と下落のどちらにいこうとしているのか、全く分からない状況が続いています。

特に今週は、円単位で上下を捉える投資家にとっては、ジェットコースターのように週初めは下落し、週末は上昇するように、とても大きく上下したように感じたかもしれません。

依然として、調子のよかった8月の状況には戻らず、日本株全体が右往左往する状態が続いています。いったい、ここからどのような動きをしていくのでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは9/29~10/13の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場が”ほぼ連動していない”週でした。

しかし、連動していないと言っても、先週に続き無風状態に近い状態が継続しているので、連動以前の問題とも考えられます。

詳細を見ると、明確に連動していなかったのは、10/11の日経平均株価が約700円下落したときのみです。

わずかにではありますが、この10/11は、上昇を示す天井指数に最も勢いがありました。下落を示す底値指数もそれなりに上昇していますが、最も優勢なのは天井指数でした。

それに対し、日経平均株価は、約700円下落し、%で見ると、それほど下落していませんが、円で見ると、急落した印象があったかもしれません。

それ以降の10/12、10/13は、株トレンド指数の発生も乏しく無風状態が続き、日経平均株価も同じように小幅な変動をしました。

そして、まだ株トレンド指数のデータは出ていませんが、10/14の12:00時点で日経平均株価が約800円の上昇を見せています。

株トレンド指数のデータがないので、まだ詳細はわかりませんが、日経平均株価を基準に見ると、これで今週は、週の前半に下がった分だけ、週の後半に上昇する動きを見せています。

なお、このような動きを日経平均株価がしていることや、株トレンド指数の発生も乏しい状況が続いているので、今週はとにかく方向感が定まらない週だったと考えられます。

ただし、そのような中でも、私たち以外の日経平均株価を基準に相場分析している投資家と、私たちのように株トレンド指数で相場分析している人では差が出た週だったでしょう。

私たち以外の日経平均株価を基準に相場分析している人たちで、株価変動を%で捉えている人は案外少ないものです。

今週の約700円や約800円の変動は、割合で考えると「2~3%」の小幅変動に過ぎません。

しかし、円で変動を捉えている彼らにとっては「700円」「800円」という印象で考えてしまい、「急落もしくは暴落」「急騰」と捉えてしまったでしょう。

この捉え方の違いは、結果的に「今、売買すべきか?しないべきか?」の選択肢が変わり、円単位で捉えている人にとっては「売買すべき」と判断するかもしれません。

ですが、私たちのように株トレンド指数で株式市場の実態を捉える人にとっては、「無風状態なので売買しないほうがよい」「もし、売買するなら厳密なルールで売買しないと危険」などと考えることができたでしょう。

この判断の違いが、その後の利益に影響を与える可能性が高いと考えられます。そういった意味では、今週は、円単位で、日経平均株価が大きく上下した印象を受けただけに、両者に差が出たかもしれません。

ちなみに、今週の状況を見ても分かる通り、現状は完全なボックス圏に入っています。上昇した分だけ、下落し、下落した分だけ、上昇しを繰り返す、方向感がない展開が続いています。

特に今は、その中心線ともいえる部分にいますので、全く予測がつかないところに位置しています。

このようなボックス圏では、株式市場に関わる人の誰もが、明日の株価がどちらに動くのか全く分からないと言っても過言ではありません。

今は、そのような、とても難しい状況にきていることを、よく把握しておくと良いでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、やや下落方向に動きているように見えます。

しかし、10/14前場時点で、約800円の上昇の動きをしていますので、やはりボックス圏を推移していると考えられるでしょう。

株トレンド指数を見ても、8月のトレンドが、やや発生しているときと比べて、各指数の発生状況がとても乏しいことが分かります。

また、先々週までは、それ以前よりも、一段高い位置でのボックス圏を推移していましたが、先週から一段低い位置でのボックス圏を推移していることが分かります。

ここから再度、8月のような水準までいかない限り、7月以前の水準の日経平均株価27,000円を基準にしたボックス圏に戻ったと読み取れるでしょう。

ボックス圏は、今週の動きが示すように、上昇しても、ボックス圏の上値で跳ね返され、下落したも、ボックス圏の下値で跳ね返されを繰り返します。

方向感がないので、誰もがといっても良いほど、分からない展開が続くことが予測されます。

こういったときに、無理に利益を狙って売買をしようとすると、思わぬ方向に株価が動き、小さな含み損を継続して抱えてしまう恐れがあります。

もし、短期売買をメインにして利益を狙う投資スタイルにしている場合は、日々分からない動きをするので、無理に売買をせず、様子見するのが良いでしょう。

それくらい、全く分からない難しい状況に突入しました。もし、売買するなら、例えばシステムトレードのような厳密に売買の基準を作る方法で、売買していくのが良いでしょう。

ただし、それでもこのような株価変動のときは、なかなか利益を狙いやすい銘柄を探すのは苦労するでしょう。

繰り返しになりますが、それくらい難しい状況になっていることを十分に把握しておきましょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/10/14(金)12:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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