日経平均急上昇から約800円の下落…週明けどうなる?~2022年9月16日版~

2022/09/16

 

日経平均株価が上昇したと思ったら下落する状況を見て、「これから日本株はどうなるのだろう?」と心配な方はいますか?

先週末から上昇トレンドに乗ったように見えたのもつかの間、9/14に日経平均株価が再び28,000円を割り込み、そこから軟調に推移しています。

先週末からの勢いが強かっただけに、この急展開にあわててしまっている投資家もいるかもしれません。もしくは、依然として方向感が定まらず、イライラしている投資家もいるかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは9/2~9/15の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、前半と後半で、大きく流れが変わる週でした。

大まかに今週の状況を見ると、週の前半は日経平均株価と株式市場全体が上昇方向に連動していました。しかし、後半は、この2つの動きに差異がでました。

そういった意味では、今週は、私たちと違って、日経平均株価を基準に相場分析している人たちにとっては、悲壮感があってもおかしくない状況だったかもしれません。

なぜ、そのようなことが言えるかというと、今週後半の9/14、9/15には、日経平均株価は下落したものの、株式市場全体は、大幅下落や暴落が起きた状況ではなかったからです。

もちろん、日経平均株価を基準に相場分析している投資家でも、9/14に金額ベースでは約800円下落したものの、%で捉えていれば、約2.9%の下落でしたので、大幅下落や暴落の水準ではないと判断していたでしょう。

ですが、相場分析や、相場の動向を日経平均株価の金額で見てしまっている投資家にとっては、「約800円=暴落」のように捉えてしまっていた人もいたでしょう。

しかし、株式市場の実際の状況はと言うと、9/14も9/15も、株式市場を下落方向に動かす「底値指数」が、上がっても「1」の水準にとどまっていることが分かります。

日経平均株価が約800円下落した9/14は「0」ですので、ここからも明確に、相場全体が大幅下落や暴落にはなっていないことが分かります。

もちろん、私たちのように株トレンド指数で相場分析している投資家にとっては「これは、暴落や大幅下落ではない」と明確に判断することができたでしょう。

このように、今週の前半は上昇基調できたので、何の問題もありませんでしたが、後半は、日経平均株価の金額の変動と、相場全体の動きに、差異がある週でした。

そのような背景があったので、今週は私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する投資家と、彼らのように日経平均株価を基準に相場分析する投資家で差が出た週だったでしょう。

もちろん、実際に暴落が起きているわけではないので、現時点では利益状況に大きな差はないかと思います。しかし、ここでどう判断しているかによって、次週以降の対応が変わってくるので、あとからジワジワと、今週の影響が出てくるかもしれません。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、週の後半に下落はしているものの、まだ致命的な下落ではないことが分かります。

7月以前のような一段低い位置でのボックス圏を推移しているのではなく、まだ、8月からの一段高い位置でのボックス圏を維持していることが分かります。

また、株トレンド指数の発生状況を見ても、今週はこの2ヶ月間の中で、上昇傾向にあったことが分かります。8月中旬の上昇までには届かないものの、この2ヶ月間の中では、比較的順調に上昇した週だと捉えられるでしょう。

この状況をふまえると、現状は、まだ8月中旬に日経平均株価29,000円に到達した勢いが失速していないことが分かります。

もちろん、週明けに失速し、流れが変わる可能性もありますが、あくまでも現時点での判断では、まだ失速していないと考えられるでしょう。

特に、今週前半の上昇については、ここから再上昇がある可能性もありつつ、このまま失速する可能性もあります。

当たり前のことを言っているように見えますが、これは上昇が起きたときの特長です。一山大きな上昇があると、その次に、小さな山の上昇が起きる傾向があります。

しかし、今週の上昇で微妙なのが、やや期間は離れているのですが、8月中旬の上昇を大きな上昇とし、その次に発生した小さな山の可能性があります。

通常であれば、8月下旬、本当に小さな山の上昇を、中旬の上昇の余波と判断したいところですが、あまりに小さいので難しいところです。

そのようなこともあり、通常よりも、よりどちらに動くか分からないのが現状でしょう。

いずれにしても、先週からこのような状況が続いていますが、再び週末金曜日や週明けの状況を見ていないと分からない状況です。

もしくは、週明けはシルバーウィークの関係で営業日が少ないので、週明けもダラダラとした状況が続き、9/26の週から変化があるかもしれません。

このように、再び分岐点にいる状況ですので、引き続き中立に動向を追いかけるのが良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/9/15(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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