オリックス<8591>9月末権利確定日予定…年初来安値更新後、短期的な上下を繰り返し方向感なく大きく変動中…権利確定で株価どうなる?
9月末日に優待権利確定日を予定しているオリックス<8591>。年初に1/18に年初来高値2,612円を更新するも、その後は下落し3/8に1,981円で年初来安値を更新しました。
そして、そこから再び上昇し3月末に2,500円台を回復するなど、短期的な上昇下落を繰り返し、変動幅の大きな状況が続いています。
そのよう中、同社は今月末に優待権利確定日を迎えます。これから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
オリックス<8591>の優待権利確定前後の株価動向は?
では、権利日前後10日間(9月下旬~10月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、比較的下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて3回あります。5%以内の変動は、15回あります。
これらを考慮すると、この時期の同社の株価は、下落傾向はあるものの、それほど大きく変動しない可能性が高いと考えられるでしょう。
ただし、ときどき10%以上の下落や、7~8%の下落が見られるので、そういった年に当たる可能性がることは念頭に置いておくと良いでしょう。
では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移してきたのでしょうか?
オリックス<8591>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-4.38%~3.03%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.4%、下落幅は約3.0%と考えられます。
9/1終値2,255.5円を基準に考えると、上値は「2,324円」、下値は「2,157円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在横ばいに推移する75日移動平均線付近まで上昇します。しかし、上抜けすることはないので、そのまま株価も横ばいに推移する可能性が高いでしょう。
もし、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けするような展開があれば、上昇に向かう動きがありそうですが、それまで上値が重たい展開になると考えられます。
反対に、下値の目安に到達した場合は、 7/7の安値2190.5円を下抜けします。そうなると、現在の横ばい状態から、下落トレンドへ向かう可能性があるでしょう。
仮に、その影響で25日・75日の両移動平均線が右肩下がりになると、低迷が長引くことが予測されます。その場合は、現在よりも一段、二段と低い位置での推移になることを想定しておくと良いでしょう。
このように同社の株価は、直近の状況をふまえても、これまでの傾向をふまえても、上値がとても重たい展開が続くと考えられます。
そういった意味では、ここからは上昇へのシナリオを考えるよりも、もしここから更に下落した場合を考慮して、売買のタイミングを考えたり、今後の対策を立てるのが良いでしょう。
また、とても難しいタイミングに入ってきていますので、ここからの売買について、慎重に考えることをオススメします。
ぜひこのような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/9/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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