三菱商事<8058>短期的な上下を繰り返しながら年初来高値更新するも急落し、再び上昇も方向感なく推移中…月末に向け株価どうなる?
8/2に第1四半期決算発表を迎えた三菱商事<8058>。短期的な上昇下落を繰り返しながらも、徐々に値を上げ、6/9には年初来高値を更新しました。
しかし、その後急落し、現在は再度上昇の途中にありつつも、25日・75日・200日移動平均線が入り乱れ、ここからの展開が読みにくい状況が続いています。
このように難しい状況が続いている同社ですが、決算発表後のこの8月に、どれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
三菱商事<8058>の8月の傾向は?
同社の株価は、8月(8月上旬~9月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、この時期は、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
ただし、均衡状態に近い状態ですので、あくまでも「やや上昇傾向」と考えるのが妥当でしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて7回あります。ただし、その中には、約15%の変動が4回、20%以上の変動が2回見られます。5%以内の変動は6回見られ、6~7%の変動も含めると11回見られます。
これをふまえると、同社の株価は、やや上昇傾向があるものの、株価が大きく動くときは動き、小さく動くときは小さく動く傾向があると読み取れるでしょう。
そういった意味では、傾向がつかみにくい特長があると考えられます。何か材料があったときは大きく動くことが予測されますが、株価に影響する材料の判断は抽象的なので、何かと予測が難しいかもしれません。
では、同社の株価は、この8月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
三菱商事<8058>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,405円
下値目安:3,735円
※8/1終値4,061円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.4%、下落幅は約8.0%と考えられます。よって、上値は「4,405円」、下値は「3,735円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の株価よりもやや高い水準に届きます。ただし、それほど大きな上昇ではないので、このまま直近の水準を維持することになるでしょう。
過去に大きく上昇したこともありますが、今月にそのような上昇が起きることは考えにくく、次の展開を見据えて、もみ合いのような状況が続くと考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、6月の急落後につけた7/6の3,740円をやや下抜けします。また、現在株価の下位にある200日移動平均線を下抜けします。
そうなると、トレンドが短期的に下落方向に向き、しばらく低迷すると予測されるでしょう。そこから、再び現在の株価に回復するには、時間を要すると考えられます。
もし、下値の目安に到達しそうな動きがある場合は、200日移動平均線を割り込むかを中心に見ていくのが良いでしょう。
このように同社は、この8月にやや上昇傾向があるものの、直近は上値が重たい状況です。もし、上昇する場合は、ここから一気に上昇するのではなく、次の展開に向け動き出す準備期間と捉えるのが良いでしょう。
反対に下落した場合は、これまでも上昇したら下落するのを繰り返してきましたが、再びここから低迷することが予測されます。
ここからも、今月の動き次第で、来月の株価が変わると考えららますので、今月は次の展開に向けた転換期として捉えるのが良いかもしれません。
そういった意味では、ここでムリに売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/18時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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