日経平均28,000円を目前に足踏み状態…週明けどうなる?~2022年7月29日版~

2022/07/29

 

今週も日経平均株価が27000円台を安定的に推移し「これで28,000円台に乗るのでは?」と期待していた人はいますか?

反対に、ほとんど日経平均株価が変化せず、小幅変動を続けたことで「なんで、こんなに株価が動かないんだ!」とイライラしてしまった人はいますか?

今週の株式市場は、直近の中では比較的順調に上昇した先週と比較として、膠着状態…無風状態…均衡状態…という言葉がぴったりな展開が続きました。

日経平均株価が、28,000円を目前に足踏み状態ということもあり、週明けどうなるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは7/14~7/28の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場も、先週に続き、日経平均株価と株式市場全体の動向が、ほぼ連動している週でした。

ただし、連動しているといっても、ほとんどトレンドが発生しない無風状態での連動でした。ですので、連動といえば連動かもしれませんが、あくまでも「トレンドが発生しなかった」という中での連動した。

具体的に日経平均株価を見ても、それを象徴するかのように、小幅上昇にとどまりました。このように、今週は目立つた動きがない週でした。

なお、このようなときに差が出るのは「無風状態」を、根拠を持って無風状態で捉えられていたかである。

株トレンド指数を基準にする私たちのような投資家であっても、日経平均株価を基準にする投資家であっても、ここが今週のポイントであったでしょう。

ですので、あえて言うなら、今週の株式市場は、前の週からのトレンドの流れをどう読み取るかで差が出たかもしれません。

株トレンド指数を基準にトレンドを把握する私たちにとっては、今週前半の動向を見て、前の週の金曜日をピークに、いったん小幅の上昇が止まったと把握でたでしょう。

また、今週は、トレンドがほとんど発生しない無風状態になっていることが読み取れます。そのようなこともあり、今週は、先週の流れが途切れ、上昇するのが難しいと判断できたでしょう。

しかし、日経平均株価を基準にトレンドを把握している私たち以外の個人投資家は、無風状態の内容が理解できず、我慢比べの状況だったかもしれません。

「なぜ、先週のように上昇しないのか?」「週の半ばに上昇するのではないか?」と根拠のない感覚からくる期待をし、そのまま週が終わる状態だったかもしれません。

では、その現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、ほぼ横ばい状態であったことが読み取れます。

また、先週に続き、上昇した分だけ下落する、ボックス圏を象徴するような動きになっていることが分かります。

株トレンド指数を見ると、先週は、上昇へのトレンドが発生していましたが、今週は、そのトレンドが失速し、無風状態に近づいていることが分かります。

このように、先週までの流れが急激に変化したのが、今週の株式市場の特長とも読み取れるでしょう。

こうなると難しいのが、週明けの動向の判断です。無風状態に近い状態になった分、方向感がなくなり、週明け、どちらに株価が動くのか全く判断ができない状況に突入しています。

ボックス圏を象徴する動きといえば、それまでなのですが、先週は、ここからボックス圏を上抜けする可能性もあったので、その期待が再びなくなったと考えられます。

よって、この長期的に続いているボックス圏の推移は、まだ続くと考えるのが妥当かもしれません。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週まで発生した市場全体が上昇するパワーは、今週で失速したと考えられる。

よって、ここでいったん上昇は終焉したと考えたいところだが、まだ判断は難しい。なぜなら、OVER指数が、マイナス圏やゼロに位置しているからである。

これまでの傾向を見る限り、大きな上昇を控える直前は、一度小さな上昇が発生し、そのあと第2弾、第3弾と上昇していく動きが見られる。

また、突発的な上昇をする直前は、このOVER指数がマイナス圏に入る傾向がある。RISK指数との兼ね合いを見ると、週明けに突発的な上昇があるかもしれない。

ただし、もし上昇しても突発的な動きなので、超短期の上昇にとどまる可能性が高い。ゆえに、ムリにその上昇に乗ろうとせず、あくまでも突発的なものと考えておくと良いだろう。

なお、この突発的な上昇の前兆は、起きる可能性が40%程度である。確率としては50%を割っているので、あくまでも可能性として捉えておくのが良いだろう。

(※引き続き、OVER指数の監視が必須)

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、一桁台のマイナス圏に入る場面も見られたが、全体としては、週明けに暴落や大幅下落が起きるリスクは小さいと考えられる。

このRISK指数に関して特筆すべきは、先週から続いている底値指数の「0」が続いていることであろう。ここまで、0が続くことは、年間でも、とても珍しい。

それをふまえると、先週に続き、週明けの下落リスクがとても小さい状態だと考えられる。

今週は、OVER指数もマイナス圏に入っているので、株式市場全体が上昇するパワーと下落するパワーが均衡状態に突入したと考えれる。

ただし、その中でも、OVER指数の動向を見る限り、上昇へのパワーを蓄積しているようにも見える。ここから下落リスクがないと楽観視することはできないが、RISK指数との兼ね合いを考慮すると、下落リスクは小さいと考えられるだろう。

なお、万が一、OVER指数がマイナス圏に入る中、RISK指数が上昇した場合は、注意である。その場合は、上昇と下落のパワーの均衡が崩れ、一気に下落方向に動く可能性がある。

その点だけは、楽観視することなく、引き続き注意しながら株式市場を見ていくと良いだろう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/7/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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