オリックス<8591>昨年秋より上昇が続き、直近も年初来高値更新し、好調に推移中…権利確定で株価どうなる?
2/8に第3四半期決算を通過したオリックス<8591>。決算日翌日から軟調に転じましたが、すぐに反発し堅調に推移し上昇を続けています。
コロナ・ショック後、同社株価は長期低迷していましたが、2020年秋から上昇しコロナ・ショック以前の水準を回復しました。そして、直近も年初来高値を更新し好調に推移中です。
このような中、同社は株主優待の権利確定日を迎えますが、ここから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
オリックス<8591>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社は、コロナ・ショック以前の水準を回復し、年初来高値を直近に更新するなど、小さな上下を繰り返しながら上昇が続いています。
では、権利日前後10日間(2月下旬~3月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は、上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上は上下合わせて2回のみです。その他はおおよそ5%以内の小さな変動に留まっています。
これらをふまえると、同社の株価は上昇傾向にあるものの、小さな変動に留まると考えられるでしょう。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
オリックス<8591>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-2.9%~5.8%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.8%、下落幅は約2.9%と考えられます。よって、現在の株価(3/22終値1,955円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「1,897円~2,070円」の範囲で変動する可能性があります。
現在同社の株価は、2,000円を目前にし年初来高値を更新しています。そして、上昇する75日移動平均線の上を25日線が同様に上昇し、株価はその上に位置しています。
それを考慮すると、ここからさらに上昇することに期待したいところですが、一度調整が入る可能性も考えながら売買したほうが良いかもしれません。
なお、もし下落した場合は、例年の傾向を見る限り、それほど大きく下落しないと考えられます。株価が、下値の目安に到達しても25日移動平均線の上に位置するので、再び上値が狙える展開が続くでしょう。
このように同社は、非常に好調であることが分かります。例年の状況を見ても、それほど大きな変動がないことをふまえると、比較的売買の意思決定がしやすいかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/3/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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