アスクル<2678>昨年到達した高値圏を維持できないまま徐々に下落中…短期的に下落が加速する中、決算発表で株価どうなる?
3/16に第3四半期決算発表を迎えたアスクル<2678>。コロナ・ショック後すぐに株価を回復し、20年秋には大きく4,700円台まで上昇しました。
その後は、高値を維持できないまま反落し、上下動を繰り返しながら、現在は3,500円前後に位置しています。
そのような中、第3四半期決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
アスクル<2678>の第3四半期決算前後の株価動向は?
現在の株価は、75日移動平均線の下に25日移動平均線が位置した下にあります。そして、短期的に下落トレンドに入っています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(3月上旬~4月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動が上下合わせて6回あります。中には20%以上の変動も確認できます。これをふまえると、全体として株価の変動が小さいものの、突発的に大きな変動があることには注意が必要でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
アスクル<2678>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,635円
下値目安:3,050円
※3/5終値3,315円を基準に計算
分析結果を見る限り、上昇幅は約9.7%、下落幅は約8.1%と考えられます。よって、上値は「3,635円」、下値は「3,050円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値に到達した場合は、現在上に位置している25日移動平均線付近をわずかに上抜けします。もし、こうなった場合は、上昇に勢いがつき短期的に上昇する可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合には、2020年の秋以来の安値となります。これは、その後秋に急上昇した際の直前の株価水準です。
もしそうなると、長期的に見た場合、元の株価に戻ったとも考えられるでしょう。これから上昇するには、時間がかかるでしょう。
このように同社は、これまで上昇を続けてきた反動で、元の株価水準に戻るかの境目とも考えられるでしょう。短期的に下落トレンドに入っていることもあり、その見極めが非常に難しいところでもあります。
それを考慮すると、ここは無理に売買することなく様子見をするも選択肢の一つではないでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/3/15時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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