ANA HD<9202>3月の下落から上昇の兆しなく低迷中。直近で急上昇するもの上下に推移中…ここから年末にかけて、どうなる?
10/27に第2四半期決算発表をおこなったANAホールディングス<9202>。この半年、75日移動平均線は、およそ2,500円付近を横這いに推移し、株価も連動するように2,000円から3,000円手前までを推移しています。
直近の決算発表は、大きな影響のないまま、下落トレンドの流れのまま、小さく値を下げていました。しかし、11/10に大きく上昇し、25日移動平均線から10%以上プラス乖離しました。
そこから再び上下を繰り返す同社ですが、ここから年末にかけて、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>年末にかけての株価動向は?
同社は、3月の下落以前は3,500円から4,000円の手前を推移していましたが、現在では、2,000円から3,000円手前での一段低い位置での推移となっています。
では、ここから年末にかけて、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、下落のときよりも上昇のときのほうが変動が大きいことが確認できます。また、下落も10%以内にとどまっており、比較的小さな下落であることがわかります。
よって、同社の株価はどちらに動く可能性があるものの、大きな下落の可能性は比較的小さいと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、ここから年末にかけて株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ANAホールディングス<9202>の目標株価は?
あくまでも参考データではありますが、データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,674円
下値目安:2,446円
※11/20終値2,532円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.6%、下落幅は約3.4%と考えられます。よって、上値は「2,674円」、下値は「2,446円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合、そこからさらに上昇を期待したいところですが、直近の高値には届きません。それをふまえると、まだ厳しい展開が続くと考えられるでしょう。
反対に下値の目安に到達した場合は、直近の変動範囲内におさまり、それほど大きな下落にはなりません。よって、このまま軟調に推移するでしょう。
このように同社は、例年の傾向を見る限り、厳しい状況が続きそうだと考えられます。また、厳しい中でも、株価の変動が小さいと考えられるので、短期的な売買で利益を上げるのも難しいかもしれません。
これらを考慮すると、同社は年末に向けて積極的に売買せずに様子見をするのも選択肢の一つではないでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/24時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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