なぜ11月は「損切り」と「利益確定」のタイミングが個人投資家にとって難しいのか?
多くの個人投資家が株式投資の中で、難しいと感じているのが「損切り」と「利益確定」のタイミングでしょう。実際、私たち独自の調査で約850名の個人投資家に「投資で最も難しいと感じること」を調査したところ、このようなものがTOP3に出てきました。
個人投資家が「投資で最も難しい」と感じることTOP3
第1位:損切り・利益確定のタイミング
第2位:買いのタイミング
第3位:株価動向の予測
大まかに言うと、これは「株価がどのように動くか分からない」ということが根底にあるかもしれません。特に、1位の損切りや利益確定のタイミングは、その後の利益を左右するので緊張感があり、最も難しく感じるのでしょう。そこで、ここでは11月の株価動向を見ながら、「なぜ難しく感じるのか?」を解説します。
11月の株価動向は?
このグラフは、11月の月初に日本株全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。これを見ると、その月は上昇傾向なのか、下落傾向なのかを把握することができます。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
11月は先月と同様に上昇と下落を繰り返しているのが分かります。上昇傾向は13回、下落傾向は13回なので、株価がどちらに動くかは、ほぼ均衡していると考えられるでしょう。ただし、2012年以降は下落傾向が続いているのが気になります。
11月の勝率を見ると「約47%」でした。ほぼ均衡しているものの実際に売買したときの損益は、損失のほうが大きくなる可能性があると考えられるでしょう。
よって、この11月は「どちらに株価が動くか分からないので、直近の下落傾向をふまえて、利益を上げることよりも、損失をできるだけ抑えるようにする」のが売買のポイントだと、私は読み取りました。
なぜ「損切り」と「利益確定」のタイミングは難しいのか?
難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。
もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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