伊藤園<2593>9/1第1四半期決算発表。コロナ・ショックから順調に回復し高値圏を推移中も、方向感がないまま停滞中…ここから再上昇の可能性は?
9/1に第1四半期決算発表を迎える伊藤園<2593>。コロナ・ショック以前は5,500円付近を前後し推移していました。その後、コロナ・ショックを受け急落したものの復調し、6,000円台まで回復しています。
ただし、4月中旬頃からは、大きな方向感がないまま、横ばいで推移中です。そのような中、第1四半期決算を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
伊藤園<2593>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社は、直近6,500円を目前としたところで、小幅に上下動を繰り返し、方向性の見えない展開が続いています。では、決算を挟んだ1ヶ月間(8月中旬~9月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が14回見られます。この数字を見る限り、顕著に下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、上昇時よりも下落時のほうが大きいことが確認できます。上昇時は、5%を超えることは2回しかなかったのに対し、下落時は7回もあります。これを考慮すると、下落傾向があると考えられるだけに、その下落幅には注意が必要でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤園<2593>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,680円
下値目安:5,850円
※8/21終値6,350円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.2%、下落幅は約7.9%と考えられます。よって、上値は「6,680円」、下値は「5,850円」が目標株価と考えられるでしょう。これを見ても、下落幅のほうが大きいことが分かります。
現在、75日移動平均線のすぐ上に25日移動平均線が位置し、距離が狭まっています。そのような中、もし上値目安に到達すると、6月につけた年初来高値6,540円を超えることになり、上向く可能性があるでしょう。
反対に、もし下落した場合は、直近の底値より下がることもあり、軟調に推移する可能性があるでしょう。
何れにしても、同社は高値圏で推移はしているものの、方向感が乏しく、この決算発表後には下落傾向がある状況です。それをふまえると、どちらに株価が動きやすいと考えるよりも、様子見をするのも選択の一つでしょう。ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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