良品計画<7453>直近な短期的な上昇基調に入るも依然として方向感なく予測が難しいまま推移中…決算発表で株価どうなる?
7/7に第3四半期決算発表を迎える良品計画<7453>。今年初めは昨年末からの上昇を受けて年初来高値を更新しました。しかし、そこから急落するなど、上半期は掴みどころなく大きな上下動を繰り返してきました。
直近は短期的な上昇基調が続くものの、期間を長く見ると依然として方向感が捉えにくい状況が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
良品計画<7453>の第3四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(6月下旬~7月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向12回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡と読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて5回あります。中には、上昇時に20%近い上昇が見られます。下落時は最大でも13%程度に留まっています。
対して、5%以内の変動は、変わらずと、ほぼ5%を含めると上下合わせて12回見られます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くか分からないうえ、小幅に変動する可能性が高いでしょう。
ただし、10%以上に上下することもありますので、動き出すと一気に動くような傾向も見られます。そういった意味では、変動幅はなかなか掴みにくいかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
良品計画<7453>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1482.5円
下値目安:1,311円
※6/26終値1391.5円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.5%、下落幅は約5.8%と考えられます。よって、上値は「1980.5円」、下値は「1,311円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、6月下旬から発生している短期的な上昇基調が続くと考えられます。しかし、それほど大きな上昇にはならないでしょう。
なお、もし同価格帯が続く場合は、最下位にある25日移動平均線が上向き、200日線を上抜けするでしょう。そうなると、上昇への方向感がさらに出て、上昇が強まることに期待できるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、3/2につけた年初来安値1,310円を同水準まで下落します。
3月の安値更新後はすぐに反発し、数日で下落した分を回復しました。このときをふまえても、引き続き日々株価が大きく変動しやすい状況が続くことが考えられます。
もし、このような下落の動きが見られた場合は、短期ではなく中長期的な視点で値動きを見ていくと良いでしょう。
このように同社は、直近に短期的な上昇基調が発生しているものの、やや上値が重たい状況です。反対に下落すると、一気に年初来安値目前まで下落し、ここからも上値が重たいことが確認できます。
また、この時期の同社の株価は、上下のどちらの動くか確率がほぼ均衡していることと、株価が動き出すと、一気に動き出すという掴みどころのない動きをする傾向があります。
そういった意味では、まだ方向感が出ていないとも捉えられますので、引き続き様子見し、あなたにとって得意な展開が来るまで待つのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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