しまむら<8227>先月下旬頃から上昇を開始した勢いのまま年初来高値更新し高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
6/26に第1四半期決算発表を迎えるしまむら<8227>。しばらく横這いでの推移していましたが、先月下旬ごろから上昇を開始し、そのままの勢いのまま年初来高値を更新し高値圏を推移しています。
しかし、昨年末と、4月の高値更新後は急落していることもあり、このまま順調に高値圏を維持し、再上昇するのかの判断が、なかなか難しい状況です。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
しまむら<8227>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(6月中旬~7月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向10回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向もしくは、ほぼ均衡と読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回あります。上昇時は10%程度の変動ですが、下落時は約15%や約20%の変動も見られます。
対して、5%以内の変動は、上下と変わらずを合わせて14回見られます。全23回中14回が小幅変動にとどまっているので、どちらかと言うと、小幅変動になる確率が高いでしょう。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上下のどちらに動くかは、そのときになってみないと分からなく、変動幅は小幅にとどまる確率が高いでしょう。
ただし、上昇時は10%程度まで変動することや、下落時はさらに大きく変動と、材料次第では大きく変動する可能性があります。
そういった意味では、そのときの状況をどのように分析するかで、方向感の捉え方が違ってしまうので、この時期の売買はやや注意が必要かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
しまむら<8227>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:14,176円
下値目安:12,452円
※6/15終値13,335円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.3%、下落幅は約6.6%と考えられます。よって、上値は「14,176円」、下値は「12,452円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近に更新した年初来高値より、やや下に位置します。引き続き高値圏の推移し、再度更新を期待したいところですが、加熱感を帯びていることには注意が必要でしょう。
これまで順調に上昇しているだけに、さらに含み益の拡大などを狙いたいところかもしれませんが、加熱感による下落も想定されます。
ここから更に上昇一辺倒ではないことを意識しながら、株価の目安を作り動向を見ていくと良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近横這い推移となっている200日移動平均線を下抜けします。年初来安値には届きませんが、そのまま低迷する可能性が高いでしょう。
そして、横ばいに推移し、様子見が強まることが想定されますので、どのような方針で売買するかを明確に決めておくと良いでしょう。
先月下旬から順調に上昇してきただけに、一気に低迷することになりますが、このようなシナリオもあることを事前に把握しておきましょう。
このように同社は、この時期に上下のどちらに進むか分からない傾向があるので、目標株価の上値と下値目安のどちらに進むかが分からない状況にあります。
そして、それほど大きな変動がなくとも、下落時はこれまでの好調さが一変し、低迷につながる可能性があります。
これらを考慮すると、これまで順調に上昇してきた同社ですが、ここで方向感がどうなるか分からないうえ、下落時のリスクが大きいので、慎重に売買のタイミングを見極めたり、動向を分析するのが良いでしょう。
もし、判断が難しい場合は、無理に売買することなく様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/6/23時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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