『大相撲』と「景気」の深い関係

2017/09/14

<今日のキーワード>『大相撲』と「景気」の深い関係

2012年12月から始まった日本の景気回復は、今年の9月で58カ月目に入ったとみられ、「いざなぎ景気」の57カ月を抜き、戦後として単独2番目の長さになることが確実視されています。堅調な経済指標の発表が続く中、身近なデータにも明るい兆候が見られます。本レポートでは、身近なデータの例として『大相撲』に焦点を当て、景気との関係について考えてみたいと思います。

【ポイント1】 懸賞本数は3場所連続で前年同場所比プラス

企業の広告費、収益と連動しやすい

 

■景気動向指数の基調判断は、16年10月分で、それまでの「足踏み」から「改善」に上方修正され、9月7日発表の17年7月分まで10カ月連続して「改善」の判断が継続しています。また、4-6月期の実質GDP成長率は、11年ぶりに6四半期連続の増加になるなど、日本の景気は緩やかな拡張が続いています。2012年12月から始まった「アベノミクス景気」と呼ばれるこの景気拡張は、今年の9月で58カ月目に入ったとみられています。

■一方、『大相撲』の懸賞本数を見てみると、名古屋場所まで3場所連続で前年同場所比でプラスとなっています。『大相撲』には、企業が1本62,000円で懸賞をかけることができますが、国内の企業収益の改善や世界景気の拡大を背景に、広告費を出す余裕が出てきているためと考えられます。

 

【ポイント2】 大記録は景気上向きの支援材料に

記録更新時は全て景気の拡張局面

 

■7月には、『大相撲』名古屋場所で横綱・白鵬が、これまで元大関魁皇の持っていた記録である1,047勝を上回る、1,050勝の通算勝ち星の新記録を樹立したことが、全国紙の一面を飾りました。『大相撲』が6場所制になってからの記録を更新したのは元小結・大潮、元横綱・千代の富士、元大関・魁皇で、これまでの記録更新は全て景気の拡張局面になっています。大記録の達成などは、メンタル面で人々にプラスの効果をもたらしていると考えられます。

 

 

 

170914MK

 

 

【今後の展開】 秋場所の落ち込みは一時的か

 

■今秋場所では、白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が初日から休場し、懸賞本数は当初の申し込みよりも200本減少したものの2,064本(8日時点、各種報道による)と、2,153本と史上初めて2千本を超えた今年夏場所に続く勢いとなっていました。ただ、人気力士である大関・髙安と前頭の宇良も途中から負傷のため休場になったことが影響し、昨年秋場所の1,675本を超えられるかどうか不透明な状況となっています。人気力士の早期の復帰とさらなる活躍により、日本の景気を盛り上げてくれることを期待したいですね。

 

(2017年 9月 14日)

印刷用PDFはこちら

『大相撲』と「景気」の深い関係

 

関連マーケットレポート

2017年9月12日 『街角景気』、現状判断横ばい、先行きは改善

2017年9月04日 『法人企業統計』、企業収益は増収増益

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up