春闘の「集中回答日」が迫る(日本)

2016/03/14

<今日のキーワード>春闘の「集中回答日」が迫る(日本)

4月の年度はじまりを前に、労働組合が連携して賃上げなどを企業側に求める労働運動は「春闘」と呼ばれています。例年2月に組合が賃金水準の引き上げ(ベースアップ=ベア)などの待遇改善を企業に要求し、企業は3月半ばに回答、3月末までの妥結を目指します。企業が組合に回答を出す日が集中することから「集中回答日」と呼ばれ、今年は3月16日に当たります。

【ポイント1】16日が「集中回答日」

大手組合からの回答が集中
■春闘は3月16日の「集中回答日」がヤマ場とされています。春闘では同じ産業に属する労働組合がまとまり、経営側との交渉に当たります。労働組合の中央組織である日本労働組合総連合会(連合)は3月末までの妥結を目標に、構成される各組合からの回答を集計する時期を、第1先行組合回答ゾーンを3月14日から18日、第2先行組合回答ゾーンを3月22日から25日とし、大手組合からの回答を集計する「集中回答日」を16日に設定しました。

【ポイント2】総じて弱めのベア目標か

政府は改めて賃上げを要請
■これまでの労働組合側のベアの要求状況を見ると、昨年を下回るベアを要求する組合が目立つようです。景気の回復基調が鮮明だった昨年のベアに比べると、より慎重な姿勢となっている様子がうかがえます。

■一方、安倍政権は、大幅に改善している企業収益を踏まえ、経済界に3年連続での賃上げを要請しています。3月に入り、経済界との会合で改めて賃上げを要請しました。安倍首相は非正規労働者の賃上げも要請しました。

160314MK

【今後の展開】注目される中小企業における賃上げの行方

■2016年の平均賃上げは、昨年の伸び(前年比+0.69%)を下回る伸びに留まると予想されます。賃金が伸び悩み、物価の押し上げにつながらない場合は、日銀の政策判断にも影響が及ぶ可能性があり、注目されます。

■景気の持続的な回復が進むためにも賃上げは重要です。賃上げは依然として大企業が中心で、なかなか中小企業に波及しません。連合は、大企業と中小企業との格差是正を重点課題としています。大企業のベアの上昇以上に、中小企業の賃上げが進み、格差の是正が図れるか、も注目されます。

(2016年3月14日)

印刷用PDFはこちら

今日のキーワード  EU春闘の「集中回答日」が迫る(日本)

関連マーケットレポート

2016年 3月10日 「街角景気」、マインドは冷え込む(日本)

2016年 3月 8日 日本の主要企業の業績見通し

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up