今週の注目レポート (1月11日)

2013/01/11

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

オーデリック (6889)
国内住宅用照明の大手。住宅向けが売上の約7割を占めており、収益は国内の新設住宅着工動向の影響を受けやすい。今期は好調な業績進捗を受け、通期業績見通しを上方修正しており、過去最高益を更新の見通し。国内照明市場は引続きLED化が進展することに加え、来期は消費税引き上げ前の駆け込み需要が発生する可能性も高いことから、来期までは高い収益の伸びが期待できよう。TIWでは、現在の株価は指標面で割安感のある水準と考える。
ROE 7.78%、PBR 0.66倍、来期予想PER 7.2倍、来期予想EPS成長率12%
〔1月7日、担当:服部 隆生、Analyst Impression - →2+〕

JCU (4975)
13/3期3Qは、セグメント別では、装置が2Qまでが好調であったため、 2Q比では減収と推測するものの、主力セグメントの薬品は国内自動車向けめっき薬品がエコカー補助金切れにより前年同期並みとなったが、主力製品であるビアフィル用薬品(プリント配線板用めっき)が好調を持続し、2Q並みの水準を確保したもよう。TIWでは、業績モメンタムは堅調であり、株価水準には依然として上昇余地があると考える。
ROE 14.94%、PBR 1.73倍、来期予想PER 9.4倍、来期予想EPS成長率19%
〔1月9日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 1→1〕

富士重工業 (7270)
足下の新型車好調とブランドの強化、為替の円安転換、などを主に勘案し、TIWの13/3期着地予想は従来の営業利益を200億円上方に見直し、現行会社計画を大きく上回る1,060億円に今般上方修正する。下期の為替前提は1米ドル78円、1ユーロ100円。為替感応度は、TIW推定では対ドルで65億円、対ユーロで4億円。3Q累計決算公表時に会社着地見通し上方修正の公算が高いと考える。
ROE 16.35%、PBR 1.78倍、来期予想PER 8.5倍、来期予想EPS成長率16%
〔1月9日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1→1〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。

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