ファストリ<9983>決算発表から大幅上昇し高値更新するなど好調に推移中…株価どこまで上がる?
1/11に第1四半期決算発表を迎えたファーストリテイリング<9983>。23年前半は、1月から上昇し始め、6月には年初来高値を更新しました。
その後は失速し秋ごろまで下降しましたが、再度上昇し年末に続き、直近も年初来高値を更新し、好調に推移しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(12月下旬~1月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が17回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて10回あります。そのうち9回は下落時に発生しています。また、下落時には20%以上や40%以上の変動も見られます。
対して、5%以内の変動は上下合わせて5回あります。ここから、同社の株価は比較的大きく変動しやすい傾向があると考えられます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として明確に下落傾向があり、大きく下落する可能性が高いと考えられます。
なお、上昇時と下落時は傾向が違う側面もあります。上昇時は大きくても10%を少々超える程度の変動ですが、下落時は15%、20%、40%以上ととても大きく変動する傾向が見られます。
ここから、上昇時は大きな最大でも15%の上昇、下落時は最低でも10%以上の下落を想定しておくと良いかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ファーストリテイリング<9983>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:37,660円
下値目安:30,660円
※12/29終値34,990円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.6%、下落幅は約12.3%と考えられます。よって、上値は「37,660円」、下値は「30,660円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、決算発表後につけた年初来高値39,820円には届きませんが、昨年11月から続く水準をやや超えてきます。
こうなると、引き続き高値圏を推移しますので、25日・75日移動平均線が右肩上がりに変化し、さらなる上昇を期待できるでしょう。
その一方で、すでに過去の平均値よりも大きな上昇をしていますので、このまま新しい傾向に入るか、それともここから反落するかは中立なスタンスでいると良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日・75日移動平均線を下抜けし、さらに下位にある200日移動平均線も下抜けします。
そうなると、反発の指標となる目安材料に乏しく、株価の水準は、約9カ月前の23年の4月の上昇途中付近となります。
決算発表後は、とても好調に推移していますので、このよな下落は想像しにくいかもしれません。しかし、過去の状況を見る限り、40%以上の下落も記録するなど大きな下落が生じやすい傾向があります。
そのようなこともふまえて、下落時は15%、20%、40%と段階的に目安を設けるなど、下落が加速することを想定しながら見ていくと良いでしょう。
このように同社は、決算発表直後に大きく上昇し、年初来高値を大幅に更新し、そのまま高値圏を推移しています。
もちろん、このまま高値圏を推移すれば良いですが、これまでの傾向を見る限り、反落する恐れもないとは言い切れません。
しかも、その下落幅がとても大きい傾向がありますので、ここからのさらなる上昇を期待しつつも、急落リスクがあることには注意しておきましょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2024/1/15時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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