2024年の日経平均株価…4万円到達の可能性は?

2023/12/30

 

2023年の日経平均株価は、1/4に25,834円93銭で始まりました。しかも、場中に昨年来安値を更新し、そのまま安値を更新することなく、結果的に大発会に年初来安値を更新したまま2023年を終えました。

結果としては約30%の上昇を見せ、2013年の約50%上昇、2005年の約40%の上昇に次ぐ、2000年以降では3番目の上昇幅を記録しました。

年間を通じては4月中旬頃から、外国人投資家の買いが後押しし上昇を開始し、日経平均株価は3万円を突破しました。その後、11月下旬に年初来高値更新も、終値ベースで更新することなく年末まで横ばいに推移してきました。

このように上昇する局面はあったものの、明確な上昇トレンドが発生せず、基本的には3万円まで上昇したとき以外は、常にボックス圏を推移してきたのが2023年だったと考えられます。

一言で表現すると、株価水準は上がりつつも、上昇の勢いが不足していると感じる年だったと言えるでしょう。そして、常に私たち個人投資家には、売買の難しさを伴う日々が続いたのが2023年だったと言えるでしょう。

そのような2023年で終えた日本株ですが、2024年は「辰巳天井」という言葉がある年を迎えます。では、2024年の日本株市場は、本当にその言葉のような上昇が見込めるのでしょうか。

そこで今回は、緩やかに日本株市場の動向を示す日経平均株価が、2024年の4月…6月…12月にどこまで上がる可能性があるのかデータ分析しました。

 

日経平均株価は2024年「4月上旬」時点でどこまで上がる?


まず、日経平均株価の例年の4月上旬の動向です。日経平均株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

日経平均株価は2024年「4月上旬」時点でどこまで上がる?|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が10回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向あるとも読み取れますが、厳しめに見ると均衡と考えられるでしょう。

変動幅を見ると、2012年は、約20%上昇しています。2020年は、約20%下落しています。その他の年は、10%を上回る変動を見せるときもありますが、ほぼ10%前後の範囲で推移しています。

データ分析の結果でも「平均上昇幅は約6.7%、平均下落幅は約8.5%」という結果が出ています。

よって、2024年4月上旬時点での日経平均株価は【35,806円90銭~30,685円40銭】を目安に推移すると考えられるでしょう。

次に、6月上旬時点の日経平均株価の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価は2023年「6月上旬」にどこまで上がる?


同様に、日経平均株価の例年の6月上旬の動向です。日経平均株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

日経平均株価は2024年「6月上旬」時点でどこまで上がる?|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が12回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡と考えられるでしょう。

変動幅を見ると、2013年と2015年は約20%、2023年は約25%上昇しています。その他の年は、10%を上回る変動を見せるときもありますが、ほぼ10%前後の範囲で推移しています。

データ分析の結果でも「平均上昇幅は約9.9%、平均下落幅は約6.5%」という結果が出ています。

よって、2024年6月上旬時点での日経平均株価は【36,866円75銭~31,332円71銭】を目安に推移すると考えられるでしょう。

次に、12月上旬時点の日経平均株価の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価は2024年「12月上旬」時点でどこまで上がる?


同様に、日経平均株価の例年の12月上旬の動向です。日経平均株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

日経平均株価は2024年「12月上旬」時点でどこまで上がる?|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が15回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向あると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、2005年に約40%上昇、2013年に約50%の上昇が見られます。反対に2008年に約40%の下落が見られます。

6月上旬まで10%前後の範囲での変動でしたが、12月のその他の年は、変動幅が大きくなり20%前後の範囲を推移しています。

これをふまえると、年末の株式市場は、他の期間と比較して、株価が上下に大きく変動しやすい傾向が読み取れます。

データ分析の結果でも「平均上昇幅は約18.0%、平均下落幅は約18.9%」という結果が出ています。

よって、2024年12月上旬時点での日経平均株価は【39,217円88銭~27,096円.66銭】を目安に推移すると考えられるでしょう。

次に、1年間の日経平均株価の推移を見てみましょう。

 

2024年日経平均株価の4万円到達の可能性は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【2024年日経平均株価・目標株価】
上値目安:39,217円88銭
下値目安:27,096円66銭

※2023/12/28終値33,539円62銭を基準に計算

分析結果:日経平均株価の推移

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

このデータ分析の結果を見る限り、4月上旬から中盤の6月上旬にかけては、2023/12/28終値33,539円62銭を基準に計算すると、上下ともに約2,200~約3,400円変動することが想定されるでしょう。

また、2024年の年末である12月上旬かけて上下の変動は大きくなり、上下ともに約5,600~約6,500円変動することが想定されるでしょう。つまり、12,000円の範囲上下する可能性もあります。

このように、日経平均株価は、例年年末にかけて上下に大きく変動する傾向があります。それをふまえると、2024年の年末の12月上旬時点では、上値の目安は39,000円台、下値の目安は27,000円台と考えられます。

なお、2023年の目安は「上値目安:32,556円04銭」「下値目安:22,493円82銭」でした。これに対し、実際は「33,464円17銭」とやや上ブレしました。

それをふまえると、あくまでも上記の目安は平均値なので、上ブレ・下ブレを想定しておくと良いでしょう。もし実際にブレが起きそうなときは、上のグラフの変動幅を参考に目安を考えていくと良いかもしれません。

ちなみに、2022年末の時点で2023年は上値が重たいものの、ボックス圏が長期で続いていたこともあり、もし上下のどちらかに抜けた場合は、目安の株価よりもブレる可能性がありました。

実際にも、2023年5月頃に2022年から続いていたボックス圏を抜けたことで、大きく上昇しました。こにより、2023年はほぼ年単位での上昇が確定したとも言えたでしょう。

それをふまえると、直近数年の株式市場は、常にボックス圏がつきまとう難しい状況ですが、抜けるたびに大きく変動すると考えられます。

万が一、上方向に抜けると、そのときは日経平均株価4万円の節目を迎えるかもしれません。

2024年も2023年年末からボックス圏が続いています。日経平均株価4万円のように、ここを上下のどちらに抜けても、それなりに大きく抜ける可能性がありますので、上方向に抜けた場合は楽しみに見ていきましょおう。

また、実際にボックス圏を抜けた場合は、その都度、過去の最大変動幅まで動くことを想定しながら、流動的に目安を変動していくことをオススメします。

上記はあくまでも平均値から想定される変動幅です。上抜け、下抜けした場合は、そこから一気に加速するのが、ボックス圏を抜けたときの傾向ですので、ぜひこの点にはご注意ください。

最後にもう1つだけ注意があります。これはあくまでも日経平均株価の動向です。個別銘柄と日経平均株価は、必ずしも同じ動きをするわけではありません。

この日経平均株価の動向は、あくまでも目安として把握しつつ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/12/29時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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