日経平均下げ止まり32,000円前半を維持するも方向感なく横ばいに推移中…お盆期間に株価どうなる?~2023年8月10日版~

2023/08/10

 

先週の日経平均株価の下落は落ち着き、32,000円で下げ止まりました。しかし、その後は再上昇することなく、方向感なく小幅の上下が続いています。

このような状況を見て、これからお盆期間に日本株がどう動くのか気になる人はいますか?

もしくは、お盆期間の仕事が休みのときを狙って、短期売買をしようとしていて、ここからの動向が気になる人はいますか?

どちらの場合でも、この方向感がない状況は、先の展開がとても読みにく難しく感じるでしょう。

特に、日経平均株価などを基準に相場動向を読み取っている人にとっては、とても難しい局面かもしれません。これから日本株は上下のどちらに進む可能性が高いのでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/7/27~2023/8/9の日経平均株価と株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は日経平均株価と株式市場全体が、”ほぼ連動している週”でした。ただし、週の半分のデータですので、大まかに捉えるのが良いでしょう。

また、全体のトレンドとしては、先週よりは少し小さくなりました。また、一時期の無風状態からは脱しているようにも見えます。

しかし、懸念もあります。直近の株トレンド指数の発生状況を見ると、ここから週明けに、またトレンドが落ち着いてしまう可能性もあります。

なぜなら、お盆期間は機関投資家などが休暇に入ることなどが要因で、株式市場のプレイヤーが減るからです。出来高の減少で、それが具体的に現れます。

また、出来高の減少により、通常では株価が動かないような材料でも、大きく株価が上下してしまう傾向もあります。

このようなことを考慮すると、無風状態が改善されたかは、お盆期間明けの8/21以降の株式市場を見ないと判断が難しいかもしれません。

では詳細を見てみましょう。今週は、株トレンド指数と日経平均株価の推移が、ほぼ連動していることもあり、それほど差異がない週に見えるかもしれません。

しかし、今週はその連動性とは違い、日経平均株価を基準に相場分析する人と、株トレンド指数で相場分析する私たちでは、トレンドの捉え方が全く違っていたでしょう。

大まかにいうと、日経平均株価を基準にする人にとっては「横ばい」と捉え、株トレンド指数を基準にする私たちにとっては「上昇基調のある横ばい」と捉えることができます。

ここは大きな違いでしょう。日経平均株価を基準にする人にとっては、小幅変動で横ばいなので、イライラがつのる週だったと考えられます。

反対に、株トレンド指数を基準にする私たちにとっては、日経平均株価は横ばいだか、株式市場全体は小さく上昇しようとしている動きがあると冷静に分析できる週だったでしょう。

つまり、停滞はしているが、下落方向にいく可能性がある停滞ではなく、上方向に行こうとしている停滞だと分析することができます。

一方は、よく分からないが停滞しているとしか捉えることができず、一方は全体では動きがある中での停滞と捉えることができるのは、大きな差異だったでしょう。

そういった意味では、この横ばい状態の停滞からお盆期間を迎えるにあたり、メンタル面が全く違うでしょう。

特に今回のような一時期大きく上昇してからの停滞は、再上昇を期待することもあり、この停滞はイライラをつのらせます。

そして、そのイライラのまま、出来高が減少し株価が通常よりも上下しやすいお盆期間に入ると、いつもと違った売買タイミングで売買してしまうかもしれません。

もしくは、上下する株価を見て、チャンスを逃したのではないかと錯覚して、ムリに売買してしまうかもしれません。

反対に、株トレンド指数で現状を把握している私たちは、まだ売買のチャンスではなく、引き続きこの小さな上昇がお盆期間も続くかを冷静に見ていくことになるでしょう。

このような違いが生じたのが今週でした。変動しているので、一見どちらで相場分析しても変わりないように見えますが、このような違いが生じたでしょう。

では、直近2ヶ月間の状況を見てみましょう。日経平均株価を基準に見ると、ボックス圏を引き続き推移していると読み取れます。

株トレンド指数を見ると、ボックス圏の中で、小さくではありますが上昇への勢いが発生していることが分かります。

また、先週に続き日経平均株価の動きを見る限り、ボックス圏の下値付近を推移していることが分かります。

そうなると、これまでは日経平均株価32,000~33,000円の水準がボックス圏の上値と下値の目安と見ていましたが、上値目安33,000~33,500円、下値目安32,000~31,500円で考えておくと良いかもしれません。

先週よりも500円上下に幅をもたせましたが、ここから出来高の減少するお盆期間をふまえると、通常よりも値動きが大きくなる可能性があるので、多少幅を持たせて見ていくと良いでしょう。

なお、いずれの場合でも、日経平均株価がこの水準までくると、同じ1%の変動でも、2万円台のときよりも現在のほうが円単位で大きく変動します。

ですが、あくまでもそれは円単位で、引き続き割合で変動幅を見ていくことを忘れないようにしましょう。

このように直近2ヶ月間の推移を見ても、再上昇しようとしている動きはやや見られるものの、まだ株式市場全体を牽引するようなトレンドの発生には至っていません。

あくまでもボックス圏での推移が続く中で、下抜けする可能性よりも、ボックス圏の下値付近から再び中央付近まで上昇しようとしているのが、直近の動向だと考えられます。

ただし、ここから出来高の減少するお盆期間を迎えますので、週明けだけは想定したような動きをせず、急に上昇したり、反対に下落したり、または乱高下したり、もしくは現状維持など、予測しにくい展開が続くでしょう。

株トレンド指数を見る限り、直近の株式市場は利益を狙うのに適した状況とは言えませんので、方向感が出るまで引き続き様子見するのも良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/8/9(水)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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