三菱重工業<7011>4月以降順調に上昇し高値更新するも失速し、再上昇から高値圏を方向感乏しく推移中…決算発表で株価どうなる?

2023/08/05

 

8/4に第1四半期決算発表を迎える三菱重工業<7011>。4月から堅調に上昇し6/22に年初来高値を更新しました。しかし、その後は失速し10%ほど下げたところで下げ止まり、再度上向きに転じています。

そして、調整局面に入りつつ、高値圏を維持し、再度高値圏を射程圏にした動きが続きつつも、方向感乏しく、展開が読みにくい状況が続いています。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

三菱重工業<7011>の第1四半期決算前後の株価動向は?


同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
三菱重工業<7011>の第1四半期決算前後の株価動向|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が15回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は、ほぼ10%も含めると上下合わせて7回見られます。そのうち4回は下落時に発生し、15%や20%以上の下落も見られます。

対して、5%以内の変動は上下合わせて11回見られます。約半数の確率で小幅変動ではありますが、下落時の15%、20%以上の変動をふまえると、大きく動くときと小幅に変動するときの差が大きいと考えられます。

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、明確に下落傾向があるうえ、10%以上の下落になることも想定する必要があるでしょう。

小幅下落にとどまる可能性もありますが、5%を超えたあたりから、そのまま10%程度まで下落したり、15%、20%下落したりと、段階的に目安を変動していくと良いでしょう。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

三菱重工業<7011>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:7,093円
下値目安:6,059円

※7/20終値6,561円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.1%、下落幅は約7.6%と考えられます。よって、上値は「7,093円」、下値は「6,059円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、6/22につけた年初来高値6,991円を上回り、7,000円台に到達します。直近の調整により横這いであった25日移動平均線も再度上向いてくる可能性が出てきます。

そうなると、ここから再び上昇トレンドをむかえる可能性があるでしょう。なお、高値更新後は、一時的に反落することも考えられます。しかしながら、高値圏を維持することで、このような展開が望めるでしょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価の下位にある75日移動平均線をやや下抜けします。

すぐに反発することを期待したいところですが、この時期は下落傾向が強く、大きく下落することもあるので、これをきっかけにトレンドが転換する恐れがあります。

もし、下落する動きが見られる場合は、次の目安を10%、15%と変動しながら下落幅を想定していくと良いでしょう。このように、もし下落した場合は、これまでの流れが途切れるので、注意が必要です。

このように同社は、ここまで順調に株価が推移してきましたが、ここから更に上昇するか、それともトレンドが転換するかの分岐点にいると考えられます。

例年の傾向を見る限り、下落傾向が強いので下落のシナリオを想定したいところですが、現状ではまだそのようなシナリオになるかが分かりません。

今は、調整局面にあることもあり、方向感が乏しく判断が難しい状況にあります。そのようなことを踏まえると、まだどちらのシナリオになるか分からないので中立的な視点で動向を見ていくのが良いでしょう。

また、ここでムリに売買すると、思った方向と違う方向へ株価が進む恐れもあります。そういったリスクを回避するいみでは、様子見するのも選択肢の一つでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2023/8/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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