日経平均28,000円を維持するも伸び悩みが続き停滞中…週明けどうなる?~2023年4月21日版~

2023/04/21

 

先週から続いた日経平均株価の続伸は8日で途切れたものの、そこから崩れることなく、28,000円中盤を維持しています。

しかし、まだすっきりと上昇するようなタイミングがないこともあり、ここから上昇するのか、それとも下落するのか、これからの展開を不安に思っている人はいますか?

反対に、今週は日経平均株価がほぼ横ばい状態であることもあり、ここから再上昇を期待して待っている人はいますか?

先週と今週だけの推移を見ると、日経平均株価が右肩上がりに上昇してきています。ですが、一気に上昇というより、ジリジリと上昇してきているので、いまいち上昇している感覚がない方もいるのではないでしょうか。

そのような中、日経平均株価は先週回復した28,000円を再び割るような動きなく、28,000円台の中盤を維持しています。

ただし、まだ方向感がないこともあり、ここからの展開が気になる方も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/4/7~2023/4/20の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週に続き、日経平均株価と株式市場全体が、”比較的連動している週”でした。

そのようなこともあり、日経平均株価を基準に相場分析する人と、株トレンド指数を基準に分析する人では違いが、それほどないように感じるかもしれません。

しかし、あくまでも「比較的」連動しているだけであって、詳細を見ると、この両者で相場の状況把握が違っていたと考えられるのが今週でした。

具体的に見ると、日経平均株価は先週からの続伸が途切れたものの、28,000円を割るような動きはなく、ほぼ横ばいに推移しました。

よって、日経平均株価を基準に相場分析している人は「今週は、特段動きがなかった」と分析しているかもしれません。

ですが、株トレンド指数を基準に相場分析している私たちは、全く違った分析をしていたでしょう。それが「日本株は上昇しつつある」ということです。

今週の株式市場は、日経平均株価を見る限り、目立った変動は見られませんでしたが、株トレンド指数には動きがありました。

上のグラフを見てもお分かりの通り、株式市場の上昇傾向を示す天井指数が目立ってきています。今週だけで見ると、4/18をピークに小さな山型が形成されるいることがわかります。

つまり、今週は日経平均株価は横ばいでしたが、株式市場全体を見ると、小さな上昇局面に入っていたと分析することができます。

しかし、日経平均株価だけを見ると、やはり横ばい状態ですので、そこまで分析するのは難しいでしょう。

やはり小幅に上下していたので、ここから株式市場全体が小さな上昇局面にあると読み取るのは、難しいかと思います。

つまり、今週は、日経平均株価が底堅く28,000円中盤を維持したことと、株トレンド指数は連動性があるものの、今週小さな上昇局面があったと読み取る部分には、連動性がなかったと考えられます。

そういったこともあり、今週は日経平均株価と株式市場全体が連動はしているものの、あくまでも「比較的」連動していたと考えられます。

もちろん、小さな上昇局面ですので、それほど利益に差が出たとは考えにくいです。しかし、中には、上手くこの上昇を捉えた投資家もいるかと思います。

そういったことも考慮すると、今週はちょっとしたチャンスを捉えたか、逃したかの違いが出たかもしれません。

特に、個人投資家の中には、チャンスを逃したことに後悔する人が多くいる傾向があるので、そういった方には、週の後半に後悔しているかもしれません。

いずれにしても、今週は動きが比較的連動しているものの、日経平均株価と株トレンド指数のどちらを基準に見ているかで、相場の捉え方が変わった週だと考えられます。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。日経平均株価を基準に見ると、先週末からの続伸で、3/9の下落前水準を回復したことが分かります。

また、この回復傾向の動きにより、先週よりも確度高く、3月中旬を除いた1月下旬~3月中旬のボックス圏よりも、一段高い水準のボックス圏に推移してきていることが分かります。

そうなると、先週同様、ここからこの水準を維持できるかが、今後のポイントになるでしょう。

一方、株トレンド指数を見ると、今週は2月中旬から下旬に発生した小さな上昇局面に近い上昇が起きていることが分かります。

また、一時期のトレンドがリセットされ無風状態になった状態を脱し、少しずつ方向感が出てきたことが分かります。

現時点では、日経平均株価の横ばいの動きもありますので完全に言いきれる状況ではありませんが、この動きから、先週よりも更に上方向に向かおうとしている動きが出てきていることが読み取れます。

先週の段階で、上昇傾向を示す天井指数が、最低でも2月中旬~3月上旬のような水準に動きだす気配がないと、上昇に方向感が出ているとは判断できないとお伝えしましたが、この水準に近い動きになりつつあります。

上昇のブレーキの役割である空売り指数も、まだ小さな水準にとどまっていますので、まだここから上昇が期待できる状態であると考えられます。

このように、まだ方向感が完全に出ている状態ではないものの、先週から少しずつ蓄積してきている上方向に動くパワーが、更に蓄積されているように見受けられます。

この状況を見る限り、来週は更に上昇する可能性も出てきています。まだ断言できるまでの確証はありませんが、そういった状況が見込める段階にきていることは言えます。

そういったことをふまえると、ここから更に上昇を期待したいところですが、週明けがピークになるような上昇は、まだ発生しないと思われます。

また、それであれば、早めに仕込みたい気持ちも出てくるかもしれませんが、それもまだ早いタイミングでしょう。

日経平均株価にも方向感が出てくるときが、そういったタイミングになると考えられますので、もう少々様子見の期間が続くかもしれません。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/4/20(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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