日経平均27,500円前後を今週も推移し膠着状態…週明けどうなる?~2023年3月3日版~

2023/03/03

 

日本株市場の膠着状態とも言える状況が続いています。日本株市場を示す代表的な指標である日経平均株価が、今週もほとんど動かず、27,000円前後で停滞しています。

このほぼ水平状態の推移は、2月上旬頃から始まりましたので、これで1ヶ月間日経平均株価がほとんど動いていません。まさに膠着状態です。

その裏側で株式市場全体は、小さな上昇を見せていますが、目立った上昇ではないこともあり、日経平均株価の膠着状態も加味すると、投資家マインドにネガティブな影響が出そうです。

そのようなこともあり、これからどうなるか?という心配よりも、日本株に投資をする意味があるのか?という心配も出かねない状況です。

しかし、3月に入ったこともあり、ここから動いてほしいという期待もあります。今のところまで方向感がないですが、これから膠着状態が続くのか、それとも上昇と下落のどちらに動くのか気になる人も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/2/16~2023/3/2の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が”やや連動していない”状態でした。

先週は、日経平均株価と株式市場全体が、反対方向に動く珍しい週でしたが、今週はやや連動していない状態に変化しました。

その理由を大まかにいうと、日経平均株価は、ほぼ水平状態もしくは膠着状態でしたが、株式市場全体は、やや上昇傾向が見られる状態でした。

ただし、上昇傾向が見られるといっても、その大きさはとても小さく、無風状態よりはトレンドが発生しているような状態でしたので、株式市場全体には、それほど影響がなかったと考えられます。

そのような状況だったこともあり、日経平均株価は目立った上下をすることなく、膠着状態とも捉えることができる水平状態だったとも考えられます。

また、今週の株トレンド指数の発生状況により、2/20と2/21前後をピークとした小さな上昇トレンドは、いったん収束したと考えられます。

しかし、依然として上昇傾向を示す天井指数は、株トレンド指数の中で最も目立っているので、完全に上昇の芽がなくなってしまったわけではないでしょう。

あくまでも、2/20と2/21前後をピークにした小さな上昇トレンドが、いったん収束したと読み取れます。

なお、今週の株式市場も日経平均株価を基準に相場分析する人たちにとっては、厳しい状態が続いたでしょう。

私たちのように株トレンド指数を基準に分析している投資家は、先々週の上昇をピークとした上昇が、ここで収束するか、もしくは、これがその後の大きな上昇の予兆になるかの分岐点だと判断できました。

そのようなこともあり、もしこのまま収束するなら日経平均株価は、このまま水平状態が続き、大きな上昇の予兆になるなら、日経平均株価が変動してくると予測できたでしょう。

反対に、日経平均株価だけを見て相場分析している人にとっては、2月上旬頃から約1ヶ月水平状態が続いていますので、全く予測が難しい状況だったでしょう。

しかも、その状態が約1ヶ月続いていますので、日経平均株価を基準に相場分析する人と、私たちのよに株トレンド指数を基準に相場分析する人では、相場展開の予測の質が違ったのではないでしょうか。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も確認すると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、再び2月中旬の水準まで回復したと読み取れます。

先週の段階では、2/22の下落があったことで、やや水準が落ちましたが、そこを回復しました。

ここからも、先週の段階で、2/22の下落はボックス圏の下値に向かって動いただけで、またボックス圏の中心に戻ると予測した通り、中心に戻ったと読み取れます。

株トレンド指数を見ると、やはり2/20と2/21前後をピークとした小さな上昇傾向が、今週で収束に向かっていると読み取れます。

ただし、ここでやや難しいのが次の展開です。先週も同じ状況でしたが、本日(3/3)の株トレンド指数が、どのような状況になるかで、週明けの展開が変わると予測されます。

上記の通り、いったん小さな上昇傾向は収束に向かっていますが、まだ完全に収束はしていません。

通常の上昇では、ここでそのまま収束しますが、まだ完全に収束していないこともあり、次の展開の上昇がある可能性もあります。

それを裏付けるものとして「投資主体別売買動向」があります。株式市場を構成する三大投資家である、個人投資家、外国人投資家、国内の機関投資家の動きが分かるのが、この投資主体別売買動向です。

この投資主体別売買動向を見る限り、日経平均株価の水平状態が示す通り、この三大投資家の需給バランスが2月上旬から均衡状態にあります。

大まかには、外国人投資家と、日本人投資家の個人投資家+国内の機関投資家が反対方向の動きをしたり、同じ動きをしたりと、どちらか一方に需給バランスが変化する状態に至っていません。

この状態をふまえると、現在収束に向かっている小さな上昇傾向は、このまま収束してゼロになる可能性もありますが、三大投資家の需給バランスが上向きに揃うと、再上昇も考えられます。

それらを考慮すると、収束に向かっている上昇傾向が完全に失速することなく、ジリジリと続くことも想定されます。

そうなると、日経平均株価だけでは余計に方向感がつかみにくく、難しい状況が続くと考えられます。

株トレンド指数は、日経平均株価だけでは見ることができない株式市場の状況を見ることができますので、引き続き、この内訳を見ながら動向を見ていくと良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/3/2(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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