ビッグカメラ<3048>2月末権利確定日予定…昨年末に年初来高値更新するも、年初から下落し反発も乏しく軟調に推移中…権利確定で株価どうなる?
2月末日に株主優待権利確定日を予定しているビッグカメラ<3048>。人気の優待銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、株価が変動しやすい傾向があります。
昨年1月は900円台でしたが、そこから10%近い上下動を繰り返しながら、少しずつ上昇し昨年末には年初来高値を更新しました。しかし、そこから下落し、反発も乏しく直近は横ばいに推移しています。
そのよう中、同社は今月末に権利確定日を迎えますが、これから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
ビッグカメラ<3048>の優待権利確定前後の株価動向は?
では、権利日前後10日間(2月下旬~3月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
20007年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が6回、下落傾向が10回見られます。 この数字を見る限り、下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、これまでありません。大きくても、2020年の9%程度にとどまっています。
対して、5%以内の変動は、2008年と2020年の下落時を除いて、全てが該当します。なお、約2%も含めると2%以内の変動は8回見られます。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期に全体として下落傾向があるものの、小幅な変動でとどまる傾向があると読み取れるでしょう。
2020年のように大きく下落したように見える年でも、10%には到達していません。この点を見ても、比較的小幅な変動にとどまる傾向が読み取れます。
では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移する可能性があるのでしょうか?
ビッグカメラ<3048>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-3.45%~1.92%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は1.92%、下落幅は3.45%と考えられます。現在の株価(2/13終値1,180円)で計算すると「1,139円~1,203円」の範囲で変動すると考えられるでしょう。
上昇の変動幅目安に到達した場合は、現在右肩下がりに下降している25日移動平均線をやや上回るところに位置します。
ただし、依然として75日移動平均線を上抜けする水準には到達しないので、引き続き同価格帯での推移が続くと考えられるでしょう。
反対に、下落の変動幅目安に到達した場合は、現在株価の下に位置する200日移動平均線を下抜けします。
この200日移動平均線が抵抗線となり、そこまで下落しないことも考えられますが、もし低迷が続くと、そのまま下落が続くことも想定されます。
もし、200日移動平均線を下抜けして下落するようなことがあれば、これまでの下落を参考に、まずは6%を目安にし、それでも止まらない場合は9%を目安にすると良いでしょう。
このように同社の株価は、権利確定後に全体として下落傾向がありますが、変動幅が小さいので、楽観的にみたいところもあるでしょう。
しかし、直近の動向をふまえると、上値は重たく、やはり傾向通り下落傾向になる可能性が高い動きをしています。
また、移動平均線の状況を見ても、抵抗線が200日移動平均線の状態ですので、なかなか厳しい状況だと考えられるでしょう。
そういった意味では、この権利確定をきっかけにより様子見が高まったり、反対に権利確定後の売りで下落することも想定されるので、慎重に動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/2/16時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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