日経平均あと一歩届かず28,000円手前で停滞中…週明けどうなる?~2023年2月17日版~

2023/02/17

 

日経平均株価が上がりそうで上がりきらず28,000円手前で停滞しているのを見て「いつになったら28,000円を回復するのか?」と気になる人はいますか?

反対に、今週に入り日経平均株価が上下しているので、先週の膠着状態も考えると、ここからどうなってしまうのか心配な人はいますか?

日経平均株価は、ようやく先週の膠着状態を抜け出し、今週から上下し始めました。上下はしているものの、今週だけみると上昇の動きが見られます。

しかしながら、数週間単位で見ると、ほぼ横ばい状態が続いているので、いつになったらこの状況が変わるのか、気になる方も多いかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/2/3~2023/2/16の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週よりも更に日経平均株価と株式市場全体が”連動していない”状態でした。

ただし、週はじめの2/13と2/16に限定して日経平均株価を見ると、株式市場全体と日経平均株価は連動していました。

まだ、株式市場全体の動きが少ないので、それほど大きな差異はなかったと思われますが、今週は日々の動きを見ると、日経平均株価を基準に相場分析する彼らと、私たちのように株トレンド指数で相場分析する人で差異が生じた週でした。

なぜなら、上記の通り日々の動きで見ると、日経平均株価と株式市場全体の動きが、連動したり、連動しなかったりしていたからです。

具体的に見ると、週初めの2/13は日経平均株価は下落しましたが、株式市場全体は、わずかに上昇傾向がありました。株トレンド指数の中で、わずかに天井指数が全体の中では目立っていました。

2/14は日経平均株価が前日の下落から回復を見せるも、下落前水準には届きませんでした。ただし、上昇はしていたので、株トレンド指数も天井指数がやや目立った通り、上昇傾向でした。

そして、今週の中で差異が比較的大きかったのが、2/15,2/16です。2/15は、日経平均株価は下落したものの、株トレンド指数は直近2ヶ月間では発生が大きくなり、しかもそれを牽引したのが上昇傾向を示す天井指数でした。

2/16は、日経平均株価は1%未満の上昇でしたが、株トレンド指数を見ると、株式市場全体は前日を更新し、直近2ヶ月間の中で、最も天井指数が発生しました。

このように、日経平均株価は週初めから上下していたものの、株式市場全体は、少しずつ上昇を開始し2/16にピークを迎える状態でした。

もちろん、結果的には日経平均株価も、2/13を起点に2/16を見れば上昇していたので、週単位で見ると、それほど大きな差異はなかったでしょう。

しかし、それまでの過程に上下をしていたので、日経平均株価を基準に相場分析している彼らにとっては、先週までの膠着状態もあったので、上下に揺さぶられてしまったかもしれません。

それに対して、株トレンド指数で相場分析する私たちは、2/13から株式市場全体が、きれいに上昇していると把握することができました。

週単位で見れば、どちらを基準に分析しても変わりありませんが、その中の過程を見ると、どちらを基準にしているかで、精神的な部分が違っていたかもしれません。

これまでも日経平均株価を基準にするか、株トレンド指数を基準にするかで精神的な部分が違うというお話をしてきましたが、直近の中では、比較的違ってきたのが、今週なのではないでしょうか。

なお、先週までは膠着状態の中での調整局面が続きましたが、株式市場全体のトレンドや日経平均株価に動きが出てきたので、ここから上抜け、もしくは下抜けする動きが出てきたと考えられます。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。直近2ヶ月間の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、結果的には先週の水準とほとんど変わりません。

しかし、前述の通り、日経平均株価が上下し、株トレンド指数も直近2ヶ月の中で発生数が最大になるなど、動きが出てきていることが読み取れます。

ただし、ここで注意しなければならないのは、引き続き長期のボックス圏の中での推移であることです。また、まだ本格的な上昇や下落が始まったわけではなく、膠着状態がほぐれてきたのが現在だということでしょう。

ここの把握を間違えてしまうと、株トレンド指数を安易に見て、ここから上昇すると方向感を決めてしまうかもしれません。

ですが、実際は膠着状態を抜け出した中での株トレンド指数の発生に過ぎず、株式市場全体を牽引するようなトレンドが発生しているわけではありません。

株トレンド指数を見てもわかるとおり、これまでがあまりに動かない日々が続いていましたので、上昇トレンドに入ったようにも錯覚してしまいますが、そこまでのトレンドの発生にはなっていないのでご注意ください。

もちろん、トレンドの大きさに限らず、短期的な時間軸で見ると、今週は上昇トレンドが発生していると、後付けでは読み取れます。

しかし、それはあくまでも後付であり、実際の場面では、なかなかそこまでの判断が難しいのが今週の株式市場全体の上昇でした。

こうなると、次のポイントになるのは、この膠着状態を抜け出し動き出した株式市場全体が、上方向と下方向のどちらに動くかでしょう。

天井指数の発生状況を見る限り、これが短期的な上昇で終わるのであれば、まだ上記のデータに反映されていない2/17に終焉の兆しがみえるでしょう。

もしくは、ここから本格的な上昇トレンドが発生する場合は、この短期的な上昇トレンドが終焉したあと、何度もピークを迎えるような上昇トレンドが発生し、結果として大きな上昇トレンドと判定されるような動きも想定されます。

通常ですと、2/10に一度小さなピークを迎えたようにも見受けられ、2/16が直近の中での大きなピークになる可能性もあります。

いずれにしても、週明けの動向次第で、どちらの傾向に合致するか分かりますので、この週末では判断せず、週明けのデータを見てから、判断するのが良いでしょう。

また、依然として長期のボックス圏に入っていますので、今起きていることは、あくまでもボックス圏の中でのことです。

状況によっては、すぐにボックス圏の上値で跳ね返されることがあったり、その前に失速し、再びボックス圏の中心に戻ることも考えられます。

そのような背景もありますので、引き続き中立に動向を見ていくのが良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/2/16(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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