日経平均小幅上昇も26,000円台で膠着状態…週明けどうなる?~2023年1月13日版~

2023/01/13

 

日本株が上がるのか?下がるのか?先行き不透明な状態なので、ここからどうなるか気になる人はいますか?

反対に、ようやく昨年末からの下落が止まったと見て、ここからの上昇を期待している人はいますか?

今年は日経平均株価が26,000円割れでスタートしましたが、今週に入りようやく26,000円台まで回復しました。

しかし、12月中旬の下落前水準には届かず、ようやく12月下旬の水準まで回復した程度にとどまっています。

2023年のスタートが、このようにスッキリとしない展開なうえ、先行き不透明の状態が続いていますので、今後の展開が心配な人も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2022/12/27~2023/1/12の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週と同様に日経平均株価と株式市場全体が”ほぼ連動している”状態でした。ただし、厳密に見ると”連動していない”とも取れる状態でした。

1/12は日経平均株価が終値ベースで+3円と、とても小さな上昇で終わりました。しかし、同時の株トレンド指数の状況を見ると、最も目立ったのは上昇傾向を示す、天井指数でした。

これは他のときも言えることですが、日経平均株価と株式市場全体では、ややトレンドの発生に差異が生じます。

特に、今週のように、上昇が一服したり、下落が一服したりするタイミングでは、市場全体のほうが数日遅れで一服する傾向があります。

これは日経平均株価の構成銘柄がプライム市場を中心としており、そこから他の市場が出遅れて動き出す傾向があることが起因の一つだと考えられます。

今回も日経平均株価の上昇は1/11で一服したものの、そこから出遅れて他の市場も反応したので、1日遅れの1/12に上昇のピークを迎えたと考えられます。

また、そのような中、短期的に見ると、12/21頃から発生した短期的な下落基調が、大発会を底値におさまってきたことが分かります。

上のグラフの底値指数を見てもわかる通り、1/4以降は発生が小さくなり、1/11、1/12には、ほぼ底値指数がなくなりました。

そして、それを象徴するかのように、大発会の1/4を底値に、日経平均株価も回復基調にあります。株トレンド指数も、同じように底値指数が減り、上昇傾向を示す天井指数が増えてきています。

このように、今週は厳密に見ると、日経平均株価と株トレンド指数が違う動きをしていましたが、反対方向に動くような場面は見られませんでした。

よって、日経平均株価を基準に相場分析する人にとっても、私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する人とっても、比較的分かりやすい相場状況だったのでしょう。

強いて言うなら、株トレンド指数を基準に相場分析する私たちにとっては、直近は株式市場全体のトレンドの発生が小さい状況でしたので、今週も株価が動きにくい状態と判断できたでしょう。

しかし、日経平均株価を基準に相場分析する人にとっては、理由なく株価が動きにくいか、なかなか株価が動き出さないと、ガマンが難しい週だったかもしれません。

特に、大発会以降は、日本株の二大投資家である、外国人投資家が動き始めたにも関わらず、あまり動いていません。

例年よりも株価が膠着状態とも言える状況でしたので、短期的な売買を考えている人にとっては、ガマンが難しいときだったでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準で考えると、12月中旬の下落前水準まで回復していないものの、12/21頃から発生した短期的な下落基調がおさまったと読み取れます。

今週は営業日が少ないですが、その今週前半だけの動きを見ると、短期的なトレンドが、上昇基調に転換したとも読み取れます。

また、株トレンド指数を見ても、年末から目立っていた下落傾向を示す底値指数が直近では、ほぼなくなっています。ここからも、いったん短期的な底値にきたと考えられます。

よって、先週の段階でも長期のボックス圏を下抜けしていない状況でしたが、今週の小幅な回復で、再び日本株全体が、ボックス圏の中心に向かって動き出していると読み取れます。

ただし、まだ株式市場全体を牽引するような上昇基調が発生しているわけではありません。

年始早々の下落から、ボックス圏を下抜けする可能性もありましたが、これで再び長期のボックス圏を抜けることなく、再び方向感なく推移すると考えられます。

なお、ここから注目すべきは「再びボックス圏の下抜けリスク」と「ボックス圏の水準」でしょう。

株トレンド指数を見る限り、再びボックス圏を下抜けする動きは考えにくいですが、まだ安全圏には到達していません。

それに伴い重要なのが、今週の回復が、そこまで到達するかです。もし、この回復が日経平均株価27,000円に届かないと、昨年10~12月のボックス圏よりも、やや下げた水準になってしまいます。

そうなると、日本株全体が、ここから緩やかに下落する傾向があるので、日本株全体が一段下げた水準のボックス圏で横ばいに推移する可能性が高いでしょう。

反対に、ここから27,000円を上抜けするようなことがあれば、以前のボックス圏の水準まで回復すると考えられます。

ここから回復次第で、この先の展開が変わると予測されますので、ここからの回復水準に注目でしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/1/12(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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