MS&AD<8725>短期的な乱高下を繰り返しながら年初来高値更新するも急降下し、直近は4,000円付近を推移中…決算発表で株価どうなる?
11/18に第2四半期決算発表を迎えたMS&ADインシュアランスホールディングス<8725>。年初につけた安値3,568円から、7/26につけた年初来高値4,392円まで、それほど大きな幅ではありませんが、短期的な乱高下を繰り返しています。
また、直近は高値を付けたあと急降下する動きが繰り返しており、年初来高値更後も急降下、現在は4,000円前後を推移中です。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
MS&ADインシュアランスホールディングス<8725>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(11月中旬~12月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2008年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が6回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、この時期はやや下落傾向があるか、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡状態と考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて4回あります。ほぼ10%も含めると、6回あります。その中には、2008年のみですが、約30%の下落が見られます。
対して、5%以内の変動は、上下合わせて7回見られます。そのうち6回は、下落時に発生しています。
これを考慮すると、この時期の同社の株価は、全体的にやや下落傾向もしくは、ほぼ均衡状態であり、小幅に変動する可能性が高いと考えられるでしょう。
ただし、下落時は一度だけ30%以上の下落があっただけで、その他は10%未満の下落です。ここから、もし下落しても小幅にとどまる確率が高いと考えられるでしょう。
反対に、上昇時は、下落時よりも変動が大きくなる確率が高いので、上昇時と下落時では違った傾向が見られると考えておくと良いかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
MS&ADインシュアランスホールディングス<8725>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,451円
下値目安:3,711円
※11/10終値4,026円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.5%、下落幅は約7.8%と考えられます。よって、上値は「4,451円」、下値は「3,711円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、7月下旬に更新した年初来高値を更新します。そのまま更に上昇を期待したいところですが、同社は高値を付けた後に急降下する傾向が見られます。
その点をふまえると、今回も必ずそうなるとは言い切れませんが、同じような展開があることを想定し、上昇一辺倒になるとは考えないほうがリスク管理として良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、約半年ぶりの安値をつけます。すでに200日、75日移動平均線を下抜けしてます。それに加えて、まだ完全に下抜けしきれていない25日移動平均線も下抜けします。
そうなると、同社の傾向の通り、直近を高値として、ここから急降下する可能性が高いでしょう。しかし、その急降下の後には、再び上昇する動きも見られます。
8月以降、そのような動向を見せながら、徐々に株価が下落しつつありますが、短期的に見ると、再上昇が見込める下落なので、悲観的なものではないと考えられます。
このように同社は、年初来高値更新を射程圏にはしているものの、上値はやや重たいと考えられます。
後ほど上昇する可能性は高いものの、下落する場合は急降下の動きがあり、直近は展開を読むのがなかなか難しいかもしれません。
そういった意味では、楽観視することなく、慎重に動向を見ていくのが良いでしょう。
特に、急降下からの上昇の動向を見ると、逆張り戦略などを採用したいところですが、この売買のタイミングは、システムトレードなどを使って、慎重に見極める必要があるでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/11/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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