日経平均…今週も方向感なく27,000円前後を上下に推移中…これからどうなる?~2022年10月21日版~

2022/10/21

 

今週も方向感なく、日経平均株価が27,000円前後を推移していることもあり、ここからどのような展開になるのか悩んでいる人はいますか?

今週は、先週とは違い、円単位で見ると大きく変動したような場面も見られることなく、小幅に上下を繰り返しています。

先週よりは安定してきているように見えますが、依然として調子の良かった8月の水準に回復する動きはなく、日々右往左往しているような状態が続いています。

なかなか、そこから次の展開が起きず、じれったい日々が続いていますので、このスッキリしない展開に、精神的に負荷が掛かっている人もいるかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは10/6~10/20の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週と違って、日経平均株価と株式市場が”ほぼ連動ている”週でした。

具体的に見ると、週の前半は日経平均株価と株式市場全体が連動していましたが、10/20だけ連動せず、反対方向に動いていました。

日経平均株価は小幅に下落しましたが、株式市場全体は、小さくではありますが上昇傾向でした。今週は、この1日だけ、お互いが反対方向に動きました。

また、先週は、先々週からの流れを組み、無風状態に近い状態が続きましたが、今週はその流れが変わり、小さくではありますがトレンドが発生してきました。

先週までは、株式市場全体の下落傾向を示す、底値指数も発生し、上昇傾向を示す天井指数と、ほぼ同水準まで発生し、同じような動きをしていました。

それが今週に入り、その流れが途絶え、10/18から天井指数と空売り指数が目立ち始め、小さいながらも株式市場全体に上昇傾向の流れが発生してきました。

ただし、繰り返しになりますが、その発生している上昇傾向は、まだ小さいものです。無風状態に少し足したくらいの大きさです。

それを示すかのように、日経平均株価も小幅に変動しています。もし、ここから天井指数や空売り指数が上昇してくるようであれば、株式市場全体が、再び上昇していくと考えられるでしょう。

なお、先週までの解説でも繰り返している「ボックス圏」での推移ですが、スッキリと上昇しない展開の通り、まだボックス圏を推移していると考えられます。

先週と今週の動きからも、日経平均株価を基準に見ると、これからも27,000円を中心として上下に推移していくと考えられるでしょう。

これまでのように、私たちのように株トレンド指数をつかって相場分析する投資家と、私たち以外の日経平均株価を基準に相場分析する投資家で、差異が出ることは少ないかもしれません。

しかし、このボックス圏の捉え方は、日経平均株価だけではなかなか難しいところもあります。そういった意味では、ボックス圏の捉え方からくる精神的な部分で、引き続き差異があるでしょう。

株トレンド指数を基準に相場分析している私たちにとっては、現状は無風状態に少し足した程度ではありますが、少しずつ上昇傾向に向けたトレンドが発生してきていると読み取れます。

ただし、その一方で、まだ明確なトレンドとは言えないので、先週とは違ったボックス圏を推移し、ここからの展開次第で、今後が変わると読み取れるでしょう。

一方、日経平均株価を基準に相場分析する私たち以外の彼らは、27,000円を中心に動くだろうと予測はできますが、現在のトレンドの発生状況が分かりません。

漠然と、27,000円前後を推移すると予測する程度にとどまり、先週と今週は同じ状態だと判断してしまうでしょう。そして、動くに動かない上昇を見続けてイライラがつのるでしょう。

今は、それほど大きな違いではありませんが、こういった場面での相場環境の捉え方が、次の展開の際、何かと差異を生みます。

誰もが株価の方向感をつかむのが難しいボックス圏のときほど、精神的にどうなのかが問われます。

それを考慮すると、同じボックス圏をわかっていても、彼らのように単にボックス圏と捉えているか、それとも私たちのように、変化を見極めながらボックス圏と捉えているかで、今後差異が生じるでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、先週からやや上昇してきていると読み取れます。

ただし、依然として調子の良かった8月の水準に戻ることなく、まだ回復の過程にいるようにも見受けられます。

株トレンド指数は、天井指数が先週よりは上昇したことにより、無風状態に少し足した程度ではありますが、少しずつ上昇傾向のトレンドが発生してきていると考えられるでしょう。

しかしながら、あくまでも今は、日経平均株価を基準にすると、8月の水準よりも一段低い位置でのボックス圏を推移していると読み取れます。

次の展開が起きるか、それともこのまま日経平均株価27,000円前後での8月よりも低い位置でのボックス圏を継続するかは、まだ分からないでしょう。

もし、週明けも天井指数が安定的に発生するか、水準が上がってくると、一段高い位置でのボックス圏に入るでしょう。

そういった意味では、週明けにそこまでの動きが見られるかが、今後のポイントになってくるかもしません。

ここが8月の水準へ回復の過程なのか、再びここで失速し、この一段低いボックス圏を継続するかは、週明けの動き次第でしょう。

なお、これまでは8月のみ違う展開を見せましたが、その他は、上昇するとボックス圏の上値に跳ね返され、下落すると下値から回復を繰り返すことが、ほとんどでした。

今回も、どちらの展開になるか分かりませんので、ボックス圏であることを十分におさえて、片方の展開を予測せず、どちらのシナリオもあることを考えておくと良いでしょう。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/10/21(金)12:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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