西松屋<7545>8月中旬に年初来高値更新するも、そこから下落し短期的な下落トレンドに突入中…決算発表で株価どうなる?
9/28に第2四半期決算発表を迎える西松屋チェーン<7545>。6月末の1,300円台から上昇を開始し、8月中旬には年初来高値を更新するまで上昇しました。
しかし、その後は急転するかのように上昇の勢いが止まり、これまで上昇してきた分が跳ね返られるように、短期的に下落し続けています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(9月中旬~10月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が、ほぼ均衡しているか、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて7回あります。その中には、15%、20%、30%以上の変動も見られます。それに対し、5%以内の変動は、上下合わせて10回あります。
これらを考慮すると、この時期の同社の株価は、やや上昇しやすく、小さく動くときは小さく動き、動くときは大きく動くという、やや予測がしにくい動向があると考えられます。
ただし、大きく動くのは、比較的上昇時のほうが多い傾向があります。下落時は、2018年の12%程度が最大で、10%をこえたのも、この1回のみです。
それもふまえると、やや予測がしにくい動向はあるものの、比較的下落方向には大きく動きにくく、上昇時は、そのときになってみないと、どう変動するかが分からないという傾向が見られるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
西松屋チェーン<7545>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,708円
下値目安:1,459円
※9/15終値1,524円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約12.1%、下落幅は約4.3%と考えられます。よって、上値は「1,708円」、下値は「1,459円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、8月中旬以降の短期的な下落から、一気に上昇に転じます。そうなると、そのまま一気に上昇を期待したいところですが、同じく8月中旬につけた年初来高値更新には届きません。
そのようなこともあり、上昇に転じはするものの、そのまま上昇トレンドになる可能性は低いでしょう。むしろ、そこから反落し、方向感が定まらず上下することが予測されるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、これまでの傾向をふまえ、目安付近で下げ止まり、反発する可能性があるでしょう。
このまま下落するリスクもありますが、これまでも1年間の中で上下を繰り返しながら、年単位でみるとボックス圏を推移するような動きをしています。
その動きをふまえると、今回もある程度まで下落した後、再び上昇し、上昇したらまた下落するようなサイクルを繰り返すと考えられます。
なお、もし目安をこえるような下落の動きがある場合は、過去の下落最大幅である「約12%下落」を、そのときの目安とするのが良いでしょう。
このように同社は、この時期に、株価が上昇方向に大きく動きやすい傾向や、全体としやや上昇傾向があるものの、今年は直近の動きをふまえると、下値の目安に到達するかがポイントかもしれません。
ただし、下落時はこれまでの傾向や、この1年の動きを見る限り、それほどの大きな下落ではなく、この目安程度におさまると予測されます。
そういった意味では、そのときになってみないと分からない傾向があると分析した通り、今年もこの直近の動きをふまえないと、予測が難しいのかもしれません。
これらの情報からある程度予測はできているものの、まだ下がりが直前でもありますので、方向感が定まっていないと考えられます。ので、ここはムリに売買することなく、方向感が定まるまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/9/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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