日経平均27,000円台に突入し、さらに下落方向に推移中…週明けどうなる?~2022年9月2日版~

2022/09/02

 

とうとう、日経平均株価が27,000円台まで下落してしまいました。今週だけ見ると、一時的に28,000円台を回復しているものの日経平均株価は、9/1時点で下落方向に推移しています。

このような何とも不安定な状況を見て「これから日本株はどうなってしまうのだろう…」と心配な人はいますか?反対に、「これは一時的な停滞で、また上昇する!」と思っている人はいますか?

日経平均株価が約7ヶ月ぶりに高値を付けたのもつかの間…気がつけば、お盆前のときのように、方向感がいまいちつかみにくい状況に入りました。

そのようなこともあり、これから日本株がどう動こうとしているのか、疑問や不安に思っている方も多いかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは8/19~9/1の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は先週に続き、日経平均株価と株式市場全体の動向が”ほとんど連動していない”週でした。

大まかに言うと、日経平均株価は今週だけ見ると下落方向に動いていますが、株式市場全体は、やや上昇傾向でした。

それをふまえると、日経平均株価を基準に相場分析する投資家にとっては、日経平均株価が28,000円を割ったり、回復したりしているので、何とも分析が難しい週だったと考えられます。

それこそ、日経平均株価の上下に、右往左往してしまっていたかもしれません。

反対に、私たちのように株トレンド指数をもとに、株式市場の分析をしトレンドを把握している投資家にとっっては、再び方向感のない相場に突入した考えることができたでしょう。

このように日経平均株価を基準に相場分析する投資家と、私たちのように株トレンド指数で相場分析する投資家で、差が出てしまったのが、先週に続き今週の株式市場の特長でしょう。

より詳細を見ると、日経平均株価の動向と、株式市場全体の動向の差異が出たのは、先週と同様に毎日と言っても良い状況でした。

週初めの8/29は日経平均株価が大きく下落したように体感した投資家もいるかもしれませんが、株式市場全体は、無風状態にだったので、大きな変動がない状況でした。

8/30は、日経平均株価と株式市場全体が上昇傾向にありましたが、8/31、9/1は、日経平均株価は下落したものの、相場全体は、小さな上昇傾向がありました。

このように、毎日といって良いほど、日経平均株価と相場全体のトレンドに差異があったのが、今週でした。

また、株トレンド指数を見ても、先週よりは各指数のトレンドが発生しているものの、決して市場を牽引するようなトレンドではありません。

それをふまえると、先週に続き無風状態に近い状態が続いていたので、今週の株式市場で短期的に利益を狙うは、とても難しかったでしょう。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、やや下落傾向にあると読み取れます。

現時点では、まだ下落傾向に入ったとは読み取れませんが、日経平均株価が7ヶ月ぶりに高値を付けた時点から、徐々に下落しています。

しかしながら、より広い期間で日経平均株価の推移を見ると、調整局面に入っているとも読み取れます。そういった意味では、週明けの動向がどうなるかで、これが調整局面なのか、下落方向に動く初動なのかが分かるかもしれません。

また、株トレンド指数の発生状況を見ると、先週と比較すると今週はトレンドが発生しているように見えますが、この2ヶ月間で見ると、それほどトレンドが発生していないことが分かります。

よって、現状は、再上昇への調整局面と判断もできますし、いったん日本株全体が失速し、どちらの方向に動こうとしているかが分からないとも判断できます。

先週も同じような状況でしたので、引き続き中立のスタンスは崩さず、週明けも見ていく必要があるでしょう。

なお、長期的に続くボックス圏での推移ですが、日経平均株価が先週から失速してしまったこともあり、依然としてボックス圏を推移中だと考えられます。

また、先月中旬から、一段高い位置でのボックス圏になりましたが、その水準も、まだギリギリ維持しています。

もし、ここから週明けに下落するようなことがあると、再び一段低い位置でのボックス圏を推移することになりますが、もし上昇すると、まだこの一段高い位置でのボックス圏を維持することになるでしょう。

先週の時点で調整局面に入ったと考えられましたが、その調整局面が、今週も続いていたのが、今週の株式市場でしょう。

そのようなこともあり、再びどちらに株式市場が動くのか全く分からないのが現状です。そのようなこともありますので、引き続き中立のスタンスは崩すことなく、方向感が出るまで様子見をしていくのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

 

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、週明けに上昇する可能性は、それほど高くないと考えるのが妥当。

天井指数の発生状況は低水準が、OVER指数をふまえると、ここから短期的な上昇があってもおかしくない状況。

ただし、RISK指数が先週からやや上昇してきている。それをふまえると、現状は、株式市場がやや上昇しようとしているが、下落方向にも動こうとしているので、動きが均衡状態になっている。

もし、どちらかの指数が明らかに優勢になった場合には、その方向に動く確率が高まる。よって、週明けはOVER指数の動向だけでなく、RISK指数の動向もふまえて見ていくのが良いだろう。
(※引き続き、OVER指数の監視が必須)

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週よりは、週明けの暴落や大幅下落のリスクが大きくなってきたと考えられる。

現状は、まだOVER指数が発生し、株式市場が上方向に向かおうとしていることもあり、下落方向に動く可能性は低い。

しかし、それは上下へのパワーが均衡しているので、下落方向に動かないだけで、もしOVER指数が失速するようなことがあると、暴落や大幅下落もあるだろう。

よって、OVER指数でも示した通り、RISK指数とOVER指数のどちらが、ここから優勢になるかで、株式市場全体が、どちらの方向に動くかが読み取れるだろう。
(※引き続き、RISK指数の監視が必須)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/9/1(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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