IHI<7013>6月の年初来高値更新後から失速し、直近は更に勢いがなくなり3,500円前後のボックス圏を軟調に推移中…月末に向け株価どうなる?
8/9に第1四半期決算発表を迎えたのIHI<7013>。今年前半は2,000円台前半から4,000円台まで、大きく上昇してきましたが、その後に失速し3,500円前後のボックス圏を推移しています。
6月の年初来高値更新をきっかけに下落し、直近は、それまで上に位置していた25日移動平均線が、75日移動平均線を下抜けするなど、軟調に推移し難しい状況が続いています。
このよう状況の同社ですが、決算発表を終えたこの8月は、月末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
IHI<7013>の8月の傾向は?
同社の株価は、8月(8月上旬~9月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が12回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、この時期は、均衡よりはやや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて8回あります。その中には、20%以上の上昇と20%以上の下落があります。それに対して、5%以内の変動は上下合わせて、12回見られます。
これらをふまえると、同社の株価は、この時期にやや下落傾向はあるものの、比較的小さな変動にとどまる可能性が高いと読み取れます。
ただし、10%以上の変動も8回見られることから、同社の株価は、動かないときは動かず、動くときは比較的大きく動く可能性が高いと考えられます。
そういった意味では、その年になってみないと分からないとも考えられますので、つかみにくい特長を持つのが同社なのでしょう。
では、同社の株価は、この8月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
IHI<7013>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,840円
下値目安:3,260円
※8/1終値3,550円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約8.1%、下落幅は約8.1%と考えられます。よって、上値は「3,840円」、下値は「3,260円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の株価よりそれほど大きな上昇にはなりません。しかし、10%弱の上昇になりますので、直近の横ばいの推移を抜け出そうとするなど、動きが出てくるでしょう。
また、その際ですが、今は75日移動平均線の下に位置する25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜けすることがあれば、こえまでの傾向でも見られたとおり、10%以上の上昇など、さらなる上昇が見込めるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、直近の25日移動平均線を下抜けします。こうなると、6月から続くボックス圏を、引き続き推移することになるでしょう。
そして、現在は緩やかに上向きに推移する75日移動平均線も、横ばいの推移が長期化すると考えられます。そうなった場合は、もう一段低い位置でのボックス圏まで下落する可能性があります。
これまでの傾向を見る限り、10%以上の大幅下落がなければ、その可能性は低いですが、一つのシナリオとして念頭に置いておくと良いでしょう。
このように同社は、この時期に均衡よりはやや下落傾向にあることもあり、今年の8月も軟調に推移しそうです。
特に、今年は、25日・75日移動平均線の両線を下抜けする可能性が出てきているので、注意が必要かもしれません。
まだ、ボックス圏を推移していますので、ここから下落方向に一気に動くとは考えにくいですが、上値は重たく軟調に推移する可能性が高いと考えられます。
これらを考慮すると、ムリにここで売買することなく、このボックス圏をどのように推移しようとしているか方向感がでるまる様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/25時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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