伊藤園<2593>4月の年初来安値更新から上昇するも6,000円前後で横ばい状態になり軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
9/1に第1四半期決算発表を迎える伊藤園<2593>。昨年秋頃に7,000円台後半までの高値を付けたものの、12月に急落しそのまま6,000円前後まで値を下げました。
その流れの中、今年に入り、4月には5,000円を下抜けするなど、さらに低迷したものの、直近にようやく6,000円を回復してきました。しかし、各移動平均線の状況を見ても、方向感なく推移し軟調に推移中です。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤園<2593>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(8月下旬~9月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が、ほぼ均衡しているか、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて7回あります。7回のうち4回は下落時です。5%以内の変動は、上下合わせて11回あります。
これらを考慮すると、この時期の同社の株価は小幅に変動する可能性が高いが、変動があるときは10%以上など、比較的大きく動きやすい傾向が見られるでしょう。
動くときは動くが、動かないときは動かない特長を持っているので、なかなか予測がしにくい難しい動きをするとも考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤園<2593>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,580円
下値目安:5,750円
※8/22終値6,240円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.5%、下落幅は約7.8%と考えられます。よって、上値は「6,580円」、下値は「5,750円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の横這いの価格帯からやや上回る位置に到達します。しかし、直近の各移動平均線の動きを考慮すると、そこからさらに上昇するような動きは期待できないかもしれません。
もし、上昇するなら、75日移動平均線が、200日移動平均線を上抜けし、25日移動平均線付近に進み始めたときでしょう。ただし、現状を見る限り、そこに至るには、まだ時間を要するでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在5,900円付近にある75日移動平均線を下抜けします。そうなると、25日、75日、200日の移動平均線がそろって右肩下がり推移することが予測されます。
そこから、もし25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けするようなことがあれば、そのときは短期的な下落トレンドに入ることになるでしょう。
このように同社は、6月以降横ばいに推移し、さらにその中でも、直近も横ばいに推移していることもあり、なかなか次に展開が読みにくい状況が続いています。
しかも、そのような中、各移動平均線の動きや、毎年の傾向を見る限り、なかなか上値が重たく、小幅上昇にとどまるか、下落方向に比較的大きく動き出す可能性があると読み取れます。
そういった意味では、ここでムリに売買することなく、この決算後に上下のどちらの方向に動くのか、方向感が出てくるまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/31時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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